フジテレビの女子アナ献上問題を受け、2月も引きつづきCMの出稿をキャンセルする企業が相次いでいます。

フジテレビは27日から28日の未明にかけて、10時間を超える異例の記者会見を行い、ネットメディアや海外メディアを含め、191媒体、437人が出席しました。

同日、フジテレビは港浩一社長、嘉納修治会長の辞任を発表し、29日には遠藤龍之介副会長が、第三者委員会の報告書が提出された後に辞任する意向を明らかにしました。

しかし広告主からは、フジテレビの会見について「歯切れが悪い回答が多く、説明が不十分だと感じた」との声が上がっており、2月以降のCM枠を確保していたNTTドコモは、すでにCMの放送中止を決定しているとのことです。

このほか、キリンホールディングスや日本生命保険、トヨタ自動車、三菱自動車、日本たばこ産業(JT)やキユーピーなども2月分のCMのキャンセルを決定しています。

キリンホールディングスは、「今回の記者会見でも人権侵害に関する疑義が解消されなかった」と指摘しており、28日に広告代理店を通じ、フジテレビに対して第三者委員会の調査への全面協力や迅速な情報開示などを要請しました。

日本生命も、フジテレビの会見について「ガバナンス(企業統治)に係る懸念や、人権の観点での懸念の払拭につながるような説明は十分になされなかった」と指摘しています。

また、子供服大手「西松屋」は、26日まで人気アニメ「サザエさん」に唯一CMを提供していましたが、記者会見から一夜明け、出稿の見合わせを決定しました。

こうした中、フジテレビは、性加害を受けた女性アナウンサーが警察に相談しようとするのを止め、「口封じ」とも取れる行動に及んでいたとの証言も出ているほか、警視庁にも女子アナを献上していたという新たな疑惑も浮上しています。

◯フジ上層部、最初の会見後は「ヘラヘラしていた」と社内の声。中居正広とワインスタイン事件の酷似

時代遅れの悪習に縛られたメディア業界が浄化され、真に価値のある情報が行き渡る社会となりますことを心から祈ります。

◯【フジテレビ】中居正広との会食に他局の女子アナまで同席させていたことが判明 フジテレビ編成幹部が手引き

◯フジテレビの番組スポンサーが激減 『サザエさん』は8社から1社に、『ちびまる子ちゃん』はゼロ 女子アナ献上問題を受け

◯フジテレビCMを見合わせる企業、100社に達する 23日の遠藤副会長の記者会見により、女子アナ性接待の疑いはより濃厚に

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