中国・広東省珠海市で11日、男が車を暴走させ、計78人（死亡：35人 負傷：43人）を死傷させる無差別襲撃事件が発生しました。
【越野车冲进珠海运动中心】
【健身群众被撞倒伤情惨重】
11月11日晚19时48分，在广东 #珠海 市香洲区体育中心，一辆越野车冲进体育中心外围跑道，#冲撞 正在散步健身的人群。https://t.co/7OdtA3m3IT pic.twitter.com/tfHgCNE6Y4— 自由亚洲电台 (@RFA_Chinese) November 12, 2024
11日夜、男は同市のスポーツセンターで散歩やランニングをしていた人々を車で次々とはねた後、自らを刃物で切り付けて重傷を負い、現在は昏睡状態に陥っているとのことです。
事故直後から、SNS上には暴走車を捉えた映像や、血まみれになって道路に倒れている被害者たちの様子が次々と投稿されています。
中国广东珠海市珠海体育中心 撞杀事件存盘二： 高清图片
2024年11月11日晚8点左右， 一辆越野车突然高速冲进体育中心的跑道，撞向正在环形跑道上跑步健身人群。
跑道上到处躺着被撞倒的人。 #珠海撞人 #珠海体育中心 pic.twitter.com/hXpGEeXoqU
— 1149 (@FangliuN94610) November 11, 2024
中国当局によると、犯人の男の名は「樊（ファン）」といい、元妻との離婚調停を巡る不満から事件を起こしたとのことですが、中国のネット上では「犯人はまだ昏睡状態らしいが、それで動機が分かるのか？」「責任を持って発言せよ。しっかりと調査したのか？」といった疑問の声が上がっています。
また中国当局は、現場を訪れたTBSなど海外のマスコミ関係者に対し、撮影した動画を削除するよう強制したり、花を手向ける人々への取材や撮影をしないよう指示してきたとのことです。
現在、中国政府は事件現場に供えられた花やろうそくなどを撤去し、事件そのものがなかったかのように徹底した情報統制を実施しているほか、中国外務省を通じて「中国政府はいかなる違法な暴力行為も断じて許さず、今まで通りすべての在中国外国人の安全を法に則って保障する」「中国は世界で最も安全で刑事事件の発生率が最も低い国の一つだ」などといった声明を発表しています。
今回の事件が発生した社会的な背景について、米国営放送のボイス・オブ・アメリカは「経済が低迷していることで、中国では最近、社会報復型の暴力事件が頻発している。主な方法は自動車で人をはねたり、刃物で切り付けたりするもので、無差別、特に児童・生徒などの弱者を狙っている」「『五失人員』の急速な増加による危険性を浮き彫りにした」と報じています。
「五失人員」とは、投資の失敗・生活における失意・人間関係の調和の喪失・心理的なバランスの喪失・精神失調に苦しむ人々を指す言葉で、ある専門家は「『五失人員』の規模は億単位で、すべての中国人がこの五つのいずれかに該当するか、あるいは複数を兼ねている可能性もある」と話しています。
卑劣な破壊工作を繰り返してきた悪なる中国人たちが全て厳正に裁かれ、誰もが安心して暮らせる安全で平和な世界となりますことを心から祈ります。
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