【日本維新の会】兵庫のみならず愛知でも 維新の国会議員をパワハラ告発した市議を除名処分 維新の会事務所に名古屋地裁が異例の『ガサ入れ』

【日本維新の会】兵庫のみならず愛知でも 維新の国会議員をパワハラ告発した市議を除名処分 維新の会事務所に名古屋地裁が異例の『ガサ入れ』

日本維新の会・愛知県総支部で、パワハラを告発した党員に対し、不当な除名処分が行われていたことを受け、4月末、名古屋地方裁判所の裁判官と職員らが異例の“ガサ入れ”を行ったことが判明しました。

裁判所による異例の対応は、今年2月まで愛知維新の会に所属していた小村貴司氏の訴えによるものです。

小村貴司氏は、維新所属の岬まき衆議院議員の秘書を経て、2022年4月の北名古屋市議選で初当選を果たしました。

岬まきと小村貴司

岬議員は、2019年に行われた参院選の選挙公報に虚偽の経歴を記載し、党本部から処分を受けたほか、秘書やスタッフに執拗な命令、叱責を繰り返し、土下座をさせるなどのパワハラを繰り返してきたことが分かっています。

岬議員は、2021年の衆院選に愛知5区から出馬し、比例復活での初当選を経て、衆議院議員として活動していますが、彼女の執拗なパワハラに耐えかね、秘書やスタッフが1年間で8人も辞めたと報じられました。

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こうした中、岬議員の下で働く何人もの秘書、運転手から「パワハラ」「公私混同」などといった苦情が小村市議のもとに寄せられるようになったとのことで、小村市議は以下のように話しています。

岬議員の秘書、運転手など10人近くから助けてくれというクレームが寄せられました。私も岬議員から土下座を強要され『お前の根性どこまでひん曲がっている』などと罵声を浴びせられたことがあるので、よくわかります。

日本維新の会の規約では、国会議員や地方議員である特別党員以外、ハラスメント被害の訴えができないシステムになっているため、小村市議が被害に遭った元秘書やスタッフをとりまとめ、党のハラスメント相談窓口に訴えを起こしたそうです。

元秘書やスタッフらが、岬議員から受けたパワハラの内容は以下の通りです。

・毎日労働時間が14時間ほどとなることが常態化
・(岬議員の私物のために)最大で70万円も秘書が立て替え
・日常的に人格否定、罵声、罵詈雑言の数々。机をたたき相手を追い込む
・夏の炎天下の中で休みもなくポスターノルマ、1日10枚を課す
・岬議員が気に入らないと土下座で謝罪させた
・新型コロナに罹患して休むと、給料が20万円から10万円に下げられた

小村市議はこれらの訴えをまとめ、愛知維新の会に訴え出たものの、維新の弁護士から「待ってほしい」というメールが一度届いたきりで、その後も反応がない状況が続いたそうです。

小村市議は返答を待ち続けましたが、2月20日に愛知維新の会から突如、除名処分を突きつけられたとのことです。

現在、維新の会は「身を切る改革」として地方議員に対し、議員報酬の一定額を災害の被災地やボランティア団体に寄付することを求めていますが、愛知維新の会は、小村市議がこれらの取り組みを実行していないとの理由で除名処分を下しました。

これを受け、小村市議は「すでにそのころ、身を切る改革の一部は支払いをすませてやっていました。残りの寄付も、今年3月と6月に近く実行することで話をしており、了承してもらっていました。維新では全国的にも、身を切る改革を実行していない地方議員はかなりいます。いきなり除名処分としたのは岬議員のパワハラを訴える私が煙たくて、意趣返しで除名処分に追い込んだのではないかとみています」と反論しています。

こうした経緯から、小村市議は愛知維新の会代表の浦野靖人(やすと)衆議院議員を相手取り、除名処分は不当だとして名古屋地裁に訴えを起こすことを決定しました。

浦野靖人

民事提訴に先駆け、名古屋地裁は愛知維新の会で証拠隠滅が行われる可能性があると判断し、「証拠保全」のため、事前通告なしの証拠品の差し押さえを行ったとみられます。

本来、強制的な証拠品の押収は警察や検察庁によって行われることが多く、民事事件での裁判所によるガサ入れは稀なケースとされています。

民事が専門だった元裁判官は、裁判所によるガサ入れについて、「たとえば医療訴訟では、カルテの保存期間が5年なので、そうした場合に行われるものです。ただその場合でも、裁判所に訴状が出てから行われることが多い。民事提訴がされる前で、しかも国政政党相手に裁判所がガサを入れるなんて、あまり聞いたことがない」と話しています。

現在、維新の推薦した兵庫県の斎藤元彦知事が、県職員らにパワハラを繰り返し、自殺に追い込んだとして大きな問題となっていますが、小村市議によると、長崎県、和歌山県、石川県の地方支部などでもパワハラや政治とカネを巡るトラブルが相次いでいるそうです。

また維新の会では、トップ同士の争いも絶えず、馬場伸幸代表と共同代表の吉村洋文知事も激しく対立し合っているとのことです。

この状況について、維新の会に所属する国会議員は、「党の県連本部に裁判所からガサってウワサは聞いたけど、本当だったんですね。都知事選でも候補者を擁立できず、国会でもダメダメぶりを露呈しています。『この党は長くない』とそんな話ばかり出ますね。実際、そう感じます」と語っています。

卑劣なパワハラや不正の実態が全て明らかにされ、関与した悪人たちが全て厳正に裁かれますことを心から祈ります。

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