小林製薬は23日、紅麹の成分を含むサプリメントで健康被害が出た問題を受け、小林一雅会長(84)と、小林章浩社長(53)のトップ2人の辞任を決定しました。
同社のサプリメントを愛飲している人から、腎臓の病気などを発症したとの相談が相次いでいるほか、死亡事例58件について、因果関係の調査が進められています。
同日行われた取締役会では、外部の有識者の委員会が、健康被害の報告を受けてから公表に至るまでの一連の対応を検証した結果を報告したとのことです。
23日付けで辞任した小林一雅会長は、新たに設けた特別顧問に就任し、小林章浩社長は来月8日づけで社長を辞任、代表権のない取締役として残り、健康被害の補償を担当するとしています。
これまで小林製薬の経営は、創業家出身者に委ねられていましたが、今回初めて、創業家出身ではない専務の山根聡氏(64)が社長に就くとのことです。
過去の記事でも述べましたが、小林製薬のサプリメントを巡る問題は不可解な点が余りに多く、騒動の真相について様々な憶測が飛び交っています。
◯【小林製薬】紅麹菌に腎毒性を持つプベルル酸を作る能力がないと断定 紅麹菌が健康被害の原因ではないことが明らかに
また近年、日本の同族経営の会社が、外資系のヘッジファンドから目をつけられ、創業家排除の末に乗っ取られるケースが相次いでいます。
中でも香港のヘッジファンド「オアシス・マネジメント」は、「物言う株主」として知られ、同族経営の会社ばかりを標的とし、難癖をつけては創業家排除の株主提案を仕掛けてきました。
昨年は同族経営の「ツルハドラッグ」や「クスリのアオキ」などがオアシス・マネジメントの標的となり、一時、創業家排除の危機に直面していました。
◯ドラッグストア業界1位の『ウエルシア』社長、中国人女性との不倫で辞任 香港ヘッジファンドによるハニトラの疑い
◯イオンに調剤大手アインを売りつける?「同族経営荒らし」の物言う株主・オアシスが触手
オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は、小林製薬に注目しており、今年5月に行われたヘッジファンド業界の年次会合で、「小林製薬の自己資本利益率(ROE)、株価はいずれもアンダーパフォームしている」と指摘、取締役会のガバナンスと株主還元の向上、非上場化、ガバナンス改善に向けたオアシスとの協力という3つの選択肢を提示したとのことです。
こうした背景から、一連の健康被害問題は、小林製薬の経営トップから創業家を排除するための破壊工作だった可能性がなきにしもあらずです。
事件の真相が全て明らかにされ、この日本がより健全な社会となりますことを心から祈ります。
◯【厚労省】小林製薬から紅麹原料を仕入れている173社について、健康被害の報告はなかったと発表 プベルル酸の腎毒性を証明する事例は一つもなし
◯武蔵野市の「松下玲子」市長はやはり中共のスパイだった!! 松下市長の売却した吉祥寺駅徒歩1分の一等地(市民の駐輪場)が、1年も経たないうちに中国・香港ファンドの手に
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