大阪万博でメタンガスを新たに検知 爆発事故の起きた『夢洲1区』のみならず、大阪館、日本館、大祭事場、迎賓館の建設予定地『夢洲2区』でもメタンガスが発生

大阪万博でメタンガスを新たに検知 爆発事故の起きた『夢洲1区』のみならず、大阪館、日本館、大祭事場、迎賓館の建設予定地『夢洲2区』でもメタンガスが発生

今年3月、大阪万博の開催予定地「夢洲1区」で、メタンガスによる爆発事故が発生しましたが、その後、パビリオンエリア「夢洲2区」の4地点でも、新たにメタンガスが検出されたことが判明しました。

吉村府知事は、3月28日に爆発事故が発生したことを受け、4月13日放送の読売テレビ『ウェークアップ』で、「パビリオンが建っているところは、下に埋まっているのは土砂ですので、そういったガスが出ない」と話していました。

万博協会側も「夢洲1区以外でメタンガスは発生していない」と公式に発表しましたが、夢洲の埋め立て地を管理してきた大阪広域環境施設組合の関係者からは、「夢洲2区は川底の汚泥、ヘドロなどの浚渫残土で埋め立てられています。汚泥が発酵するので当然メタンガスは発生する」との声が上がっていました。

こうした中、万博協会は5月末に新たな調査結果を発表し、「パビリオン工区(夢洲2区)の4カ所で低濃度のメタンガスが検出された」と明らかにしました。

メタンガスが検出されたのは、大阪館・日本館・大祭事場・迎賓館の建設予定地で、来場者が集中することが予想されているエリアです。

万博協会は、「今回検出されたメタンガスの最大濃度は7%LEL(濃度の値)で、労働安全衛生規則の爆発下限濃度の30%LELの4分の1以下である」とし、今後も継続して工事を進めていく方針を示しています。

先月、万博協会は爆発事故を受けて、「メタンガスの濃度は5%を基準に対応する」と表明していたにもかかわらず、7%のメタンガスが検出された夢洲2区での対策は全く検討していないとのことです。

この万博協会の方針に対し、埋め立て地の安全利用に詳しい専門家は、夢洲1区から流れてきたメタンガスによって、濃度が検出された数値よりも高くなる可能性があると指摘しており、「2区のパビリオンでは火器使用の食事を提供する国もあるという。建物下に換気できる床下ピットや床下排気口を設けるなどの対策がないと、建物床に亀裂等が生じると漏れ出た高濃度のメタンガスに調理場の火が引火して爆発を起こすことがないとも限らない」と警鐘を鳴らしています。

国民の安全を第一に考えた、人々の声に寄り添う誠実な行政が行われますことを心から祈ります。

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