「中国一の金持ち村」と呼ばれた、東部・江蘇省の「華西村(かせいそん)」が、事実上、財政破綻したことが明らかになりました。
元々、華西村は貧しい農村でしたが、食品や金属加工など村ぐるみの企業経営に乗り出し、工業化に成功、中国共産党の改革・開放政策の下で事業を拡大していきました。
1990年代には、数十社から成る村営コングロマリット「華西集団」に成長、豪華な一戸建て住宅とマイカーなどが村民に支給され、村全体の生活水準が飛躍的に向上しました。
2005年には、「華西集団」の総売り上げが約300億元(約5185億円)を記録、華西村は、“超・金持ち村”としてメディアから大きく取り上げられました。
また、村の富を象徴する72階建てのホテル「華西龍希国際大酒店」には、金1トンで作られた巨大な「牛の彫像」など、豪華な装飾が施され、観光地としても注目を集めました。
ところが、2010年代以降、中国国内の各地で経済が発展したことで村の産業は優位性を失い、どの事業もふるわず、最終的に、過剰投資による負債総額が4000億元(約8兆円)に膨らみました。
しかも「華西集団」は、鉄鋼、化学、アパレル、金融など幅広い分野に進出していましたが、いずれも景気変動に敏感な分野であったため、不動産バブルの崩壊、コロナパンデミックによる不景気も相まって、破綻に追い込まれることとなりました。
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そのため、「華西集団」は自力での事業継続を断念し、株式の8割をわずか1元(約20円)で投資会社に売却したとのことです。
「華西集団」は、中国経済の縮図・象徴とも言われており、同グループの事実上の破綻は、中国の行く末を暗示しているとも言えます。
暴虐と殺戮の限りを尽くしてきた中国人らに、さらに厳格な裁きが下されますことを心から祈ります。
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