警察官などを装った特殊詐欺グループのトップ・中国人の銭凌容疑者ら3人を逮捕 詐取した現金は日本の高級マンション購入を希望する中国人の手付金に流用

警察官などを装った特殊詐欺グループのトップ・中国人の銭凌容疑者ら3人を逮捕 詐取した現金は日本の高級マンション購入を希望する中国人の手付金に流用

警察官などを装った特殊詐欺に関与したとして、警視庁の特別捜査課は、17日までにグループのトップとみられる中国籍の男ら3人を逮捕しました。

組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕されたのは中国籍の会社員「銭凌」容疑者(38)、職業不詳の「盧璐」容疑者(36)、住所不定の無職「宮代祥平」容疑者(31)の3人です。

銭凌容疑者はカンボジアを拠点とするトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の中心人物とみられ、仲間と共謀して警察になりすまし、「逮捕状が出ている。調査の為に金を移す必要がある」などと被害者の恐怖心をあおり、現金を振り込ませていました。

グループは、昨年8月~今年1月に約50億円をだまし取った疑いが持たれていますが、実際の被害総額は200億円に上るとも報じられています。

さらに盧璐容疑者は、グループがだまし取った現金の一部を使い、日本で不動産を購入しようとする中国人の代わりに不動産会社へ手付金を入金し、その後、人民元で返還させる手口で、犯罪によって得た資金を隠そうとした疑いが持たれています。

これは、不動産投資のブームに乗じた新たなマネーロンダリング(=資金洗浄)の手口とみられ、警察当局が実態の解明を進めています。

また、一連の犯行には住吉会系暴力団が関与していたことが明らかになっており、カンボジアでのグループの拠点づくりや嘘の電話をかける「かけ子」を集める役を担っていたとみられています。

警察当局は現在、特殊詐欺グループ「トクリュウ」の解体に力を入れており、カンボジアの拠点については、2023年に警視庁が19人、埼玉県警が25人を相次いで摘発し、今年に入ってからは愛知県警などが過去最大規模となる29人を現地から移送しています。

こうして海外での摘発が進むにつれて、日本の暴力団と中国マフィアによる犯行の実態が明らかになりつつあります。

◯警察官かたる特殊詐欺巡りカンボジア拠点トップ中国人ら逮捕 進む海外拠点摘発

◯警察官装い現金だまし取ったか カンボジア拠点の特殊詐欺グループトップら2人逮捕

あらゆる犯罪行為が撲滅され、誰もが安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。

◯【トクリュウと関連か?】SNSの投資詐欺に利用されたペーパーカンパニー等の40社以上の合同会社を不正登記した疑いで、中国籍の男女ら3人を逮捕

◯中国当局、ミャンマーの特殊詐欺の拠点を摘発、5万人以上の中国人を拘束したと発表 偽の求人で集めた人々を監禁、「奴隷」としてハッキングやロマンス詐欺に従事させる

◯日本の証券会社の顧客をターゲットにした詐欺メールが急増 今年4月は8割以上が日本を標的 主に中国人犯罪グループが犯行に及ぶ

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