
アメリカのAI新興企業「パープレキシティ」がグーグルのブラウザ「クローム」事業を345億ドル、日本円でおよそ5兆1000億円で買収することを提案しました。
人工知能(AI)検索エンジンの米スタートアップ(新興企業)パープレキシティは、グーグルのブラウザー「クローム」事業を345億ドル(約5兆970億円)で買収する案を正式に提示した。買収実現には反トラスト法に基づく調査が入る可能性があると、同社は認識している。 https://t.co/5SG1w5foYa
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) August 12, 2025
グーグルは昨年8月、検索サービスが違法な独占状態にあるとの判決を受け、連邦地裁は独占を弱める手段として「クローム」の売却を強制するかどうか審理してきました。
◯【言論弾圧の果て】米司法省が「グーグル分割」を検討 グーグルが反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとの米連邦地裁の判決を受け
◯【崖っぷちのGoogle】米司法省、グーグルの市場独占を是正するため、検索エンジン『クローム(Chrome)』の売却を命じるよう裁判所に要求
判断は今月中に示される見通しで、パープレキシティの買収提案も、グーグルの事業解体を見越した動きとみられます。
パープレキシティは今回の買収提案について、「継続性や消費者の保護などを重視する独立した事業者のもとにクロームを置くことで、公共の利益を追求した反トラスト法に基づく措置を実現することを目的としている」とコメントしています。
もうすでに、複数の投資家が買収資金の全額出資に合意しているものの、グーグル側は売却に応じる構えを見せていないとのことです。
インターネットが一部企業の独占状態から解放され、誰もが安心して利用できるネット環境が整備されますことを心から祈ります。
◯【読売新聞】生成AIで記事が12万本以上も無断利用されたとしてアメリカの生成AI事業者『パープレキシティ』を提訴 記事の利用の差し止めと21億6000万円の損害賠償を請求
◯【裁かれるグーグル】エピック・ゲームズとの控訴審でも敗訴『Google Play』で手数料を取るのは独占禁止法違反との判決を下す
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