雑貨店『ヴィレッジヴァンガード』、全店舗の約3割にあたる81店舗の閉店を検討、業績不振のため

雑貨店『ヴィレッジヴァンガード』、全店舗の約3割にあたる81店舗の閉店を検討、業績不振のため

ヴィレッジヴァンガードコーポレーションは、業績不振を受けて、2026年5月期以降に全店舗のおよそ3割を閉店する方針を明らかにしました。

同社は、雑貨チェーンの「ヴィレッジヴァンガード」を展開しており、今年5月末時点で全国に293店舗を構えていますが、このうち約3割にあたる81店舗の閉店を検討しており、今期中だけでも39店舗の撤退を計画しています。

2025年5月期の連結決算は、最終損益が42億円の赤字となり、店舗の閉鎖にともなう棚卸資産の評価損などで32億円の特別損失を計上したことが影響しました。

今後は店舗の再編とともにオンライン事業に軸足を移す方針で、2026年5月期の売上高は259億円(前期比4%増)、最終損益は8億4700万円の黒字を見込んでいます。

ヴィレッジヴァンガードは、各店舗の店長やスタッフに仕入れや販売の裁量を委ねる「権限委譲」のスタイルをとっているため、店舗ごとの独自性が保たれ、他にはないユニークな世界観が生み出されていました。

ところが最近では、商品ラインナップが“普通”になりつつあることや、従業員への教育が行き渡らず「ヴィレヴァンらしさ」を象徴していた手書きのPOPを作れる人材が減っていることなども、売り上げ減少の一因と見られています。

さらに、アルバイトの賃金は基本的に最低時給にとどまり、社員登用の道も険しいため、人材の流出が続いているとも指摘されています。

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