アメリカへの合成麻薬『フェンタニル』密輸、中国組織が名古屋に拠点 致死量はわずか2ミリグラム

アメリカへの合成麻薬『フェンタニル』密輸、中国組織が名古屋に拠点 致死量はわずか2ミリグラム

アメリカで合成麻薬の「フェンタニル」の乱用が深刻化する中、密輸を取り仕切る中国組織が名古屋に拠点を設けていたことが明らかになりました。

日経新聞の調査によると、中国の密輸組織は名古屋市に「FIRSKY株式会社」という法人を設立し、危険薬物の集配送や資金の管理を指示していたとのことです。

「FIRSKY株式会社」は、中国・武漢の化学品メーカー「Hubei Amarvel Biotech(湖北精奥生物科技)」と、人的・資本的な結びつきがあり、Amarvel 社の幹部らは、フェンタニルの原料をアメリカに違法に流入させたとして、2025年1月にニューヨークの連邦裁判所で有罪評決を受けています。

Amarvel社は、「日本のボス」と呼ばれる中国人から出資を受けており、この人物はFIRSKY社の株主であると同時に、取締役にも就任していることが分かっています。

また、FIRSKY社は専門サイト上でAmarvel製の薬物を販売し、代金の支払いには仮想通貨が使われていたとのことです。

アメリカでは、フェンタニルの乱用により毎年数万人が命を落としており、他の麻薬も含めると薬物による死者は年間10万人を超えています。

米麻薬取締局(DEA)によると、フェンタニルの作用はヘロインの50倍、モルヒネの100倍以上とされており、極めて強い依存性でも知られています。

致死量はわずか2ミリグラムで、とがった鉛筆の芯の先に乗るほどの微量のため、摂取時にオーバードーズを起こし、命を落とす危険もあります。

フェンタニルを乱用した人は、極端に前かがみの姿勢のまま動けなくなったり、ふらふらとさまよったりすることがあり、その姿はまるでゾンビのようだと例えられています。

ペンシルベニア州フィラデルフィア市の一部地域は、麻薬中毒者の溜まり場と化し、今や「ゾンビタウン」と呼ばれるほど深刻な状況となっています。

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この問題を受け、トランプ政権は中国だけでなく、密輸の経路となっているメキシコやカナダにも責任があるとして、2025年2月以降、それぞれに原則20~25%のフェンタニル関税を課しました。

これまで日本がフェンタニルの不正取引に関与していると指摘されたことはありませんでしたが、もし流通経路のひとつとなっていたとすれば、日本も国際的な責任を問われる可能性があると指摘されています。

グラス駐日米大使は、日本と協力して不正取引を防ぐ重要性を訴えるとともに、「中国共産党はこの危機を意図的にあおっている」と述べ、中国からのフェンタニルや前駆体物質の密輸には中国共産党が関与していると指摘し、それを阻止するには国際的な取り組みが不可欠だと強調しています。

すべての麻薬取引が厳しく取り締まられ、関与する悪人たちが一人残らず厳正に裁かれますことを心から祈ります。

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