広瀬めぐみ元参院議員に懲役2年6か月を求刑、国から秘書の給与や退職金計約360万円を騙し取る

広瀬めぐみ元参院議員に懲役2年6か月を求刑、国から秘書の給与や退職金計約360万円を騙し取る

検察は6日、元参議院議員で弁護士の広瀬めぐみ被告(58)について、勤務実態のない公設秘書の給料など、あわせて358万円を国から騙し取ったとして、懲役2年6ヶ月を求刑しました。

広瀬めぐみは、2022年12月から2023年12月にかけて、「公設第1秘書」を務めていた男性の妻を「公設第2秘書」として届け出を行い、国から給与約342万円と退職手当16万円を騙し取ったとして、詐欺罪に問われています。

公設第2秘書としての給与は、第1秘書である夫が広瀬めぐみに渡しており、検察によると、その給与は事務所運営費のほか、広瀬めぐみのクレジットカード支払いや長女の小遣いに充てられていたとのことです。

さらに広瀬めぐみは、2023年7月に「週刊新潮」が秘書の件について取材をしていると知り、アリバイ作りのため、秘書の妻に送迎や事務作業などをさせ、あたかも勤務実態があるかのように見せかけていました。

自身の公式ホームページ上では、「週刊新潮の記事内容は事実無根」とし、「公設第2秘書は平日は主にリモートワークを行い、土日は盛岡の事務所で勤務していた。目に留まりにくい活動が中心ではあるものの、しっかりと勤務実態があったことに間違いない」と反論していました。

しかし、2024年7月に東京地検特捜部の捜索を受けて自民党を離党し、翌月には「責任を取りたい」として議員辞職願を参議院に提出するに至っています。

6日の初公判で、広瀬めぐみは起訴内容を認め、「心が曇ってしまった。国民の信頼を損ない、申し訳ない」と謝罪し、「公設秘書は国から給与が出るのに、いないために本来もらえるものをもらえないのはもったいないと思った。初めての当選で足元が浮かれ気味になっていた」と話しました。

検察側は、騙し取ったとされる金額の一部が「個人的な用途にも使われている」と指摘し、「極めて利欲的な犯行で酌量の余地はない」として、懲役2年6か月を求刑しています。

一方の弁護側は「私腹を肥やすことが目的でなく、悪質性の程度は低い」として、執行猶予つきの判決を求めており、判決は来月27日に言い渡される予定です。

広瀬めぐみはこの問題だけでなく、自民党女性局の研修と称した「フランス旅行」にも参加していたほか、2024年2月には不倫疑惑が報じられ、自民党岩手県連副会長を辞任するなど、度々批判を浴びていました。

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公私ともに無責任な行動を繰り返す政治家たちが一掃され、常に誠実で有益な働きをする人々が活躍する社会となりますことを心から祈ります。

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