兵庫県の斎藤元彦知事が、県知事選に当選した2021年に、県政について意見を述べる県民のX(当時:Twitter)アカウントを次々とブロックしていたことが判明しました。
同年、関西テレビはこの問題を取り上げ、兵庫県がツイッターを使った積極的な発信を目指している中で、一部の県民から「自分のアカウントから斎藤知事のツイートが見ることができない」と訴える声が上がっていると報じていました。
県内に住む40代の女性は、斎藤知事に対し「万博なんかに頼らずとも兵庫は十分世界に発信できる魅力であふれています。そんなことも知らないのですか?あなたは何を見ているんですか?誰かの顔色ですか?」とツイッターで意見を述べたところ、知事からブロックされたとのことです。
こうした県民の声を受け、斎藤知事は「そこはすみません。私も個人でやってるもんですから、精神的な面も含めてですね、『そこまではしんどい』というところもあったので。他の方も(批判的な返信を)見られているケースがあるので、一時期はそういった対応をしたことがあります」 と話し、自身のツイッターアカウントはあくまで「個人のもの」との見解を示していました。
しかし、関西大学の水谷准教授は、斎藤知事によるブロックについて、「SNSは政治家にとって広報装置なんです」と前置きした上で、「批判コメントを遮断してしまうのは、公的な性質を持ったアカウントをどんどん居心地がいい空間にすることになる。これは民主主義にとってはあまり良くない」「可能な限りは意見の回路を開いておくことが重要」だと指摘していました。
人々の切なる訴えに耳を傾けない政治家たちが一掃され、民意を反映した行政が行われますことを心から祈ります。
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