岸田総理が2年前に違法とみられるパーティーを開き、多額の収入を得ていた問題で、広島地方検察庁は9日、岸田総理や後援会の代表者ら4人について不起訴処分としました。
2022年6月12日、岸田総理は広島市のリーガロイヤルホテルで「衆議院議員 岸田文雄先生 内閣総理大臣就任を祝う会」を開催し、会費は1万円で、当時、県内の政財界から約1100人が出席したと報じられていました。
このパーティーだけで、1000万円以上の収益があったとみられますが、岸田総理が代表を務める政党支部の政治資金収支報告書には、パーティーに関する収入や支出が記載されておらず、その代わりに実態のない「祝う会」から約322万円の寄付を受けたことが記載されていました。
◯【政治家か? 犯罪者か?】岸田文雄首相に『違法パーティー』疑惑 『総理就任を祝う会』で1100万円超を集めながらも収支報告書への記載なし うち778万円の行方も不明 主催は“ダミー団体”
これを受け、神戸学院大の上脇博之教授らは、「後援会が実質的に主催した政治資金パーティーの開催にあたり、収支報告書に収入や支出を記載していないのは政治資金規正法違反の疑いがある」として岸田総理と後援会の代表者や会計責任者などあわせて4人を刑事告発していました。
岸田首相らを広島地検に告発 総理就任を祝う会で裏金づくりと主張 神戸学院大教授
— メーにゃホワイトレッドレーベルリハビリ/理学療法/作業療法/言語聴覚 (@111meenya) March 9, 2024
ところが広島地検は、この一連の事案について「告発事実を認定する証拠がないことは明白だ」として、岸田総理を嫌疑なしの不起訴とし、このほかの3人についても嫌疑不十分の不起訴処分としました。
自民党派閥による裏金事件では、東京地検特捜部による自民党幹部らへのあからさまな忖度が行われ、多くの国民から失望や批判の声が上がっていました。
そのため、今回の広島地検の判断に対しても「出ました検察のやる気のなさ。出世するなら先生方にゴマをすらないとね。さすが弱気を挫き強気を助ける検察の面目躍如の活躍」「腐敗政党自民党裏金議員連中の多くを不起訴処分にした東京地検と同様、今回も然の結果でしょう。裏金の金額で線引きした時点で、今の検察には期待していないので」といったコメントが多数投稿されています。
不正を繰り返す悪徳政治家たち、司法を腐敗させる者たちが全て厳正に裁かれ、不条理のない公正な社会となりますことを心から祈ります。
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