人気中華料理店「生香園 本館」のオーナーシェフ・周富輝(73)が、10年以上にわたって食品偽装していたことが、元従業員によって告発され、波紋を呼んでいます。
周富輝は、横浜中華街出身の在日中国人2世で、かつて“炎の料理人”と呼ばれた周富徳の弟にあたります。
周富輝自身も、店の経営だけでなく、フジテレビ「料理の鉄人」やNHK「きょうの料理」など、様々な料理番組やバラエティ番組に出演してきました。
周富輝は一時的にブレイクしたものの、2001年に法人税・約4700万円を脱税したとして、有罪判決を受けています。
告発者の元従業員・Aさんは、厨房の料理人たちが注文の入ったメニューとは別の食材を使って黙々と料理をしているのを目撃したと語っています。
Aさんは食品偽装の現場に居合わせ、思わず「何をやってるんですか?」と尋ねたところ、古株の料理人は「ウチはこれでやってきてるから」と返答したそうです。
Aさんは、当時の様子を振り返り、「自分が働く前から偽装は横行していたんだと思います。富輝社長は従業員を怒鳴り散らすこともあり、ワンマン経営だったので誰も逆らえず文句も言えない状況でした」と話しています。
生香園の代表的なメニューの一つ『ふかのひれ、かにの玉子入りスープ』は、中盆4830円・小盆3580円と高額ですが、Aさんによると、鶏の卵黄に食紅を混ぜたものを蟹の卵のように見せかけて調理し、客に提供していたそうです。
また、『うづら挽肉の炒め、レタス添え』(中盆2750円・小盆1880円)には、うずら肉ではなく、豚ひき肉を代用していたとのことです。
Aさんは「うずらを食べたことがある人は少ないので、誰も豚肉を使用しているとは気づきません。何も知らないお客さんが『周さん、これ、おいいしいわね!』と喜んでいる姿を何度も見てきましたが、お客さんのことを馬鹿にしていますし、こんなことをさせられている自分自身もやりきれない思いでした」と語っています。
Aさんによると、こうした事例の他にも、一般に売られている『干ししいたけ』を高級食材の『花椎茸』と偽るなど、偽装メニューは数えきれないほどあるそうです。
Aさんは、周富輝による食品偽装について、「高価なメニューほど安価な代替の材料を使用すると、利幅が大きくなります。多くの不動産を所有する富輝社長は、お客様を欺いて私腹を肥やしていたと思われても仕方ありません」と指摘。
続けて、「お客様はもちろん、従業員たちも被害者です。少なくとも私は胸を張って自分のことを『料理人』とは言えませんでした」と苦しい心境を吐露しています。
この報道を受け、ニュースのコメント欄には、「偽装ではなく詐欺事件ではないでしょうか」と批判する声や、似たような食品の偽装行為が他の飲食店でも行われている現状が次々と投稿されています。
・自分も以前、働いていた職場では鶏卵に着色して上海蟹の卵っぽく作っていました。 もちろん、本物の上海蟹の卵もあります。 本物は高価なので本物を少量、鶏卵でかさ増しって感じです。
・生まれも育ちも横浜ですが中華街の殆どの店はこのニュースを見て震えていると思います。結局は他所の店もやっているからうちの店も仕方なくやってしまったと言い訳するでしょう
・前にテレビ番組の特集で見たことがありますが、横浜の中華街では偽装食材が当たり前のように使用されていて食材商社のリストにも何々の代替品何々みたいに表記されていました。
あるとあらゆる分野で不正がなくなり、誰もが安心して暮らせる健全な社会が到来しますことを心から祈ります。
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