全日本トラック協会が、会員の事業者(2558社)の2022年度決算報告を分析した結果、57%が赤字となる見通しであることがわかりました。
2019年度以降、半分以上のトラック運送業者で赤字の状況が続いているとのことです。
売り上げに対する営業損益の割合を示す『営業損益率』をトラックの保有台数別でみると、「101台以上では平均でプラス1.7%」と黒字だったのに対し、「11台から20台は平均でマイナス1.2%」と6年連続の赤字、「10台以下は平均でマイナス3.6%」と26年連続の赤字でした。
協会は、「小規模な事業者ほど燃料費などのコストが上昇しても運賃などへの価格転嫁が難しく、慢性的な赤字となっているケースが多い」と分析しています。
運送業界をめぐっては、今月からトラックドライバーの時間外労働の規制が始まるため、経営状況以外にも、輸送量の減少が懸念される「2024年問題」が課題となっています。
政府は「2024年問題」に対応するための措置として、総重量が8トン以上のトラックについて、高速道路上での最高速度を現行の時速80キロから90キロに引き上げる政令を出しました。
今月1日から施行されましたが、速度を上げた大型トラックに対し、不安を感じる一般ドライバーも多いと言われています。
◯中大型トラックの高速道路での最高速度を2024年4月から時速90kmに引き上げ変更!
◯【事故増加の懸念】大型トラック、高速道路上での最高速度を80キロから90キロに引き上げ 物流業界の人手不足を受け 2024年4月実施へ
また、運送業界では人手不足が深刻化しており、コロナワクチンの職域接種が行われた2021年以降、多くのドライバーが副反応によって体調を崩し、中には退職を余儀なくされるケースも出ています。
◯コロナワクチン接種後の副反応が原因で、トラックドライバーによる事故が多発 接種者の運転能力が著しく低下
◯北海道5人死亡事故の当日、トラックドライバーが体調不良を申告していたことが発覚 ドライバーのコロナワクチン接種歴を公表するよう求める声
これを受けて、ネット上では「2024年問題が表れていますね」「ある意味で愚策を繰り返した政府の責任が大だと思う」「国のやることは無茶苦茶なんだよ」といった声が続々と投稿されています。
国民が安心して暮らせる、真っ当な政治が行われますことを心から祈ります。
◯【岸田内閣】トラックの重大事故が増加する中、トラックドライバーの人手不足に対応するため、高速道路でのトラックの最高速度を時速80キロから引き上げる方針を示す
◯高速SAの混雑対策として有料化を検討 一定時間の駐車利用で 「馬鹿野郎。マジで死人出るぞ」と批判殺到
◯【公明党が牛耳る国土交通省】高速道路無償化を撤回し、2115年まで有料可能とする法改正へ「国家レベルの詐欺」だと批判殺到
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