徳島大学発の昆虫食企業「グリラス」は、ペットフードの販売部門「コオロギ研究所」を今月の25日をもって閉店すると発表しました。
グリラスはタンパク質危機などの食料問題を解決するためとし、廃棄される食品などを餌に「食用コオロギ」の養殖を行い、ペットフード部門の「コオロギ研究所」では、爬虫類や両生類・小動物の餌としてコオロギを販売していました。
グリラスは、ペットフード部門を閉店した理由について、「度重なる原料高や餌用昆虫の飼育不振を、企業努力による経費削減だけでは吸収できなかった」と説明しています。
コオロギの飼育にかかる費用は、家畜の飼育や海産物の養殖に比べてはるかに低いとされていましたが、低コスト化を実現させることができず、畜産・水産養殖の数倍のコストがかかっていたとみられます。
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グリラスは、「餌用はやめるが、食用昆虫事業をやめるわけではない」としているものの、すでに同社の公式オンラインショップ「グリラスオンライン」は利用できない状況となっています。
これまでグリラスは、「持続可能な完全循環型タンパク質生産事業」と謳い、5億円超の資金を集め、政府やNTT東日本などとも連携してコオロギ食の普及を行ってきましたが、設立からわずか5年で早くも経営危機に陥り、窮地に立たされることになりました。
有害な昆虫食の普及を目論む者たちにさらなる厳格な裁きが下され、今後も食の安全が守られますことを心から祈ります。
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