経営危機に陥っている中国の不動産大手の恒大集団は、23日までに「夏海鈞」最高経営責任者(CEO)らが辞任したと発表しました。
グループ会社の預金流用に関与しており、事実上の解任とのことです。
恒大子会社の不動産管理会社、恒大物業集団は3月、預金134億元(約2700億円)が銀行に差し押さえられていたと発表されており、内部調査が進んでいました。
調査の結果、資金が恒大本体で使われており、「夏海鈞」や「潘大栄」最高財務責任者(CFO)が不適切な流用に関わっていたことが判明し、取締役会が「夏海鈞」らに辞任を求めたそうです。
恒大は、今回の財務問題を受け、2021年の決算発表ができず、香港市場で株式の取引停止が続いています。
CEOの後任は、恒大取締役で電気自動車(EV)部門トップの「肖恩」になるとのことです。
恒大集団は、江沢民派に属し、これまで中国の経済成長を牽引してきましたが、共産党内部の権力闘争によって力を失い、資金難に陥ってしまいました。
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この勢いで、習近平派も反習派も互いに滅ぼし合い、中国共産党が一刻も早くこの世から消滅しますことを心から祈ります。
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