
青森県内で収穫期を迎えたリンゴが、この1か月の間におよそ2000個も盗まれる被害が発生しています。

今シーズン最初の被害に遭ったのは弘前市のリンゴ農園で、10月14日から17日にかけて立て続けにおよそ330個、時価にして約7万8000円分が盗まれました。
◯弘前市で今シーズン初 リンゴ約330個盗難「怒りとがっかり」
犯人は手が届く範囲のリンゴの中から大きなものを選んで盗んでおり、枝をきれいに切断していることなどから、手慣れた人物とみられています。
被害者の佐々木孝由さんは「がっかり。怒りとがっかり」「収穫前の良いリンゴを泥棒さんが持って行ったので、それが悔しい」「普通慣れていないとつるが残って実だけスポンと抜けたり途中からツルが折れて、きれいにここまで取れない」「手の届く高さの範囲で、下側のいいやつをもぎとっていく。10年くらい前から毎年。あまりにも、いいリンゴばかりもっていくので、交番へ被害届を出した」と話しています。
また、19日には青森市内の農園で、「レッドゴールド」という品種のリンゴがおよそ150個、時価にしておよそ1万円分盗まれました。
◯「またか…もう怒りというか…どうしていいか…」盗まれたのは孫が収穫を心待ちにしていた品種 1個だけを残して木から約150個のリンゴ消える 「お金がうんぬんではなくて…」被害農家から落胆の声
被害に遭った山口強さんによると、「レッドゴールド」は園内にある約20本の木のうち1本だけで栽培していましたが、犯人はその木になっていたほとんどすべてのリンゴを盗んでいったとのことです。
さらに翌20日には弘前市の農園で、「コスモふじ」という品種のリンゴが300個、時価にしておよそ4万円分盗まれました。
26日には、五所川原市のリンゴ農園で950個、時価にして9万5000円相当の「ふじ」が盗まれ、この農園では5品種80本のリンゴが栽培されていましたが、盗まれたのはすべて「ふじ」だったとのことです。
◯リンゴ950個窃盗事件 盗まれたのは全て収穫控えた「ふじ」 青森県で10月に入りリンゴ窃盗相次ぐ 五所川原市
今月1日には大鰐町で「ふじ」およそ60個(1万円相当)が盗まれたほか、8日にも青森市内で収穫を控えた数本の「ふじ」の木から約200個(約2万4000円相当)が盗まれました。
近年、日本各地で収穫前のフルーツや野菜が相次いで盗まれているほか、室外機や給湯器、水道の蛇口、銅線など、わずかでも換金できそうなものは情け容赦なく持ち去られる状況となっています。
犯人が一刻も早く逮捕され、これ以上、被害が広がることのないよう心から祈ります。
◯【警視庁】エアコン室外機の盗難が相次ぎ、買い取り業者に本人確認など義務づける方針を固める 違反した場合は6か月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金
◯青森県で収穫したリンゴ約1200個が盗難、福岡県で収穫前のキウイ約750キロが盗難 日本各地で農作物の盗難事件が相次ぐ
◯【治安悪化】滋賀県で収穫を迎えたトウモロコシ約1万4000本が盗難 茨城県で出荷前の梨、約3200個が盗難 福島県で収穫間近のモモ約250個が盗難

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