
大阪随一の繁華街・ミナミでは、外国人観光客が大量に押し寄せ、ごみのポイ捨てや路上喫煙など、オーバーツーリズムによる問題が深刻化しています。
「ごみ、路上喫煙…もう限界」 過去最多847万の外国人ラッシュに大阪・ミナミが悲鳴https://t.co/Uu4ylLek9a
たこ焼きや串焼きを食べ歩きした後のごみのポイ捨てが横行。捨てられたごみがたまった場所には、たばこの吸い殻も多く捨てられ、火の不始末でボヤ騒ぎが起きたこともあった。
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 31, 2025
大阪府を訪れた外国人観光客は昨年、過去最多の約1463万9000人に達し、今年の上半期だけでも約847万6000人と、前年同期比でおよそ23%増加しました。
大阪観光局によると、大阪府を訪れた外国人観光客の約7割がミナミに足を運んでおり、彼らの消費活動によってミナミ周辺の経済が活発化しているとのことです。
しかし、その影響でごみのポイ捨てが横行し、タバコの不始末がボヤ騒ぎに発展するなどのオーバーツーリズムが問題視されるようになりました。
道頓堀商店会によると、コロナ禍明けに訪日客数が回復し始めるとともに、街のあちこちにごみが散乱するようになったとのことで、2023年に旅行大手のJTBなどと協力し、最新技術を活用した「IoTスマートごみ箱」をミナミエリアに10カ所ほど設置しました。
「IoTスマートごみ箱」は、ごみを自動で圧縮する機能付きで、容量が8割に達すると管理者に通知が送られる仕組みになっています。
当初、「IoTスマートごみ箱」の設置は実証実験として行われ、今年10月で終了する予定でしたが、ポイ捨てが半減し、街の景観も改善したことから、実施期間を延長することとなりました。
しかし、ごみ箱の管理や回収にかかる費用は商店会が負担しており、1カ月あたり約100万円のコストが発生している上、外国人観光客の増加に伴ってごみの量も増え、朝晩2回の回収でも追いつかない状況となっています。
◯「ごみ、路上喫煙…もう限界」 過去最多847万の外国人ラッシュに大阪・ミナミが悲鳴
こうした状況を受け、大阪府や市は9月30日に外国人観光客向けの免税制度の廃止や、日本出国時に徴収される「国際観光旅客税(出国税)」の引き上げを国に要望しました。
国民が安心してより快適に暮らせる平和な社会となりますことを心から祈ります。
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