英王室、エプスタイン事件を受けてアンドルー王子から『王子』の称号を剥奪 反王室団体は「王子の称号を剥奪するだけでは不十分だ」と訴え

英王室、エプスタイン事件を受けてアンドルー王子から『王子』の称号を剥奪 反王室団体は「王子の称号を剥奪するだけでは不十分だ」と訴え

イギリス王室は10月31日、チャールズ国王の弟アンドルー王子から「王子」の称号を正式に剥奪したと明らかにしました。

アンドルー王子は、性的人身売買の罪で起訴されたジェフリー・エプスタイン元被告と親交があり、2001年に当時未成年だったヴァージニア・ジュフリーさんに性的暴行を加えた疑いが持たれています。

被害者のジュフリーさんは2021年8月、アンドルー王子を相手取ってアメリカで民事訴訟を起こし、翌2022年に王子側が約15億円の和解金を支払うことで決着しましたが、王子に対する批判はその後も収まりませんでした。

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この状況を受け、アンドルー王子は先月、エプスタイン事件に関する疑惑が国王や王室の活動の妨げになっていると判断し、「ヨーク公」の称号とその他の名誉職を自ら返上しました。

しかし、世間からは「返上ではなく法的に剥奪すべきだ」との批判が相次ぎ、同月21日には、ジュフリーさんが自身の被害体験を綴った回顧録『ノーバディーズ・ガール』がイギリスで出版されたことも重なり、アンドルー王子への批判はさらに強まっています。

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国王側はこの事態を重く見て、アンドルー王子について「公的手続きを経た厳格な措置が必要」と判断し、「王子」の称号を剥奪するという厳しい対応に踏み切りました。

今回の措置により、アンドルー王子は今後「アンドルー・マウントバッテン=ウィンザー」と名乗ることになり、これまで暮らしていた南部バークシャーの邸宅「ロイヤル・ロッジ」から退去し、イギリス東部ノーフォーク州にある国王の私邸「サンドリンガム・ハウス」へ移る予定とのことです。

しかし、反王室団体リパブリックのグレアム・スミスCEOは「王子の称号を剥奪するだけでは不十分だ」と批判しており、「彼は性的暴行と汚職で告発されている人物であり、警察の事情聴取と捜査を受けるべきです。これは称号の問題ではなく、正義の問題です」「彼はロイヤル・ロッジからサンドリンガムの同じように贅沢な邸宅へ移る予定です。豪邸から豪邸へ移ることのどこが罰だというのでしょうか?」と指摘しました。 

 その上で、「これは性的虐待を受けた被害者への侮辱であり、国民に対する侮辱でもあります。もっと多くのことがなされるべきです」と主張しています。

イギリス王室は今回、アンドルー王子に厳しい判断を下したものの、彼らの一族はこれまでカナダやケニア、インド、オーストラリアなどの植民地で虐殺や性的虐待、拷問を繰り返してきたことが明らかになっています。

しかし、こうした過去の残虐な行為を棚に上げ、まるで自らは潔白であるかのように振る舞い、アンドルー王子だけを槍玉に挙げて非難しています。

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すべての悪人たちがこの地上から一掃され、真に平和な社会が全世界で実現しますことを心から祈ります。

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