
ノルウェーで実施された電気自動車(EV)バスの運用試験で、中国製EVバスの一部に重大な欠陥が見付かりました。
中国製EVバスに重大な欠陥、メーカーによる乗っ取り可能 ノルウェー公共交通機関運営会社https://t.co/qZonDOtgD2
— AFPBB News (@afpbbcom) October 29, 2025
Ruter har funnet ut at elbussene fra Kina kan stoppes og settes ut av drift av produsenten. Men personbilene er vel helt trygge? pic.twitter.com/UbxQrZosfr
— Malin (@MlleMalin) October 28, 2025
ノルウェーでは、ルーターという企業が首都オスロとその周辺地域の公共交通を担っており、現在およそ300台の中国製EVバスを導入しています。
また、ノルウェー全体では約1350台の中国製EVバスが登録されており、そのうち約850台が宇通客車(ユートン)製となっています。
ルーターによると、中国のユートン社製とオランダのVDL社製のEVバスで運用試験を行なったところ、オランダ製は製造元やハッカーによる制御が不可能だったとのことです。
一方、ユートン製にはソフトウェアの欠陥があり、遠隔で電源を切るなどの操作が可能で、製造元や悪意のある第三者に車両を乗っ取られる恐れがあることが分かりました。
この結果を受け、ルーターは現在、外部からの不正操作や乗っ取りを防ぐためのデジタルファイアウォールの開発を進めています。
ルーターのベルント・レイタンイェンセン取締役は、メディアに対し「インターネットに接続されたものはすべてリスクを伴うことが分かっており、バスも例外ではない」「例えば、中国のメーカーが操作を奪う危険だけでなく、製造や通信などの仕組みのどこかに第三者が入り込み、バスの運行に影響を与えるおそれもある」と語っています。
現在、ノルウェーの運輸相は、中国製EVバスの調達ルールや監査体制の見直しに着手しており、「安全保障上の協力関係にない国で製造されたEVバスの運行リスクを徹底的に評価したい」と述べました。
ユートンはノルウェーの他にも、2021年10月にデンマークへEV路線バス66台を、2023年7月にはカザフスタンへEVバスを含む車両224台を納入していますが、一連の問題については何もコメントしていません。
◯中国宇通、デンマークに電気路線バス66台を引き渡し―中国メディア
インフラの安全性が確保され、人々が安心してより快適に暮らせる社会が全世界で実現しますことを心から祈ります。
◯EVモーターズ・ジャパンの中国製EVバス、全国に導入された317台のうち約3割の113台に不具合 大阪万博でも運行「中国になぜ依頼をした? 国交省=公明党 あー創価学会だから」
◯中国製のEVバス、日本各地でトラブル相次ぐ 国交省が販売元に総点検を指示 ハンドルが利かない、動かなくなる、停止中に勝手に動き出すなど

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