【中国企業】社名を『宇治抹茶』として抹茶を販売「消費者をだましているつもりはない」「抹茶の起源は中国にあります」

【中国企業】社名を『宇治抹茶』として抹茶を販売「消費者をだましているつもりはない」「抹茶の起源は中国にあります」

中国企業が「宇治抹茶」という社名を名乗り、中国産の抹茶に日本の老舗茶舗と同じ商品名を付けて販売していることが明らかになり、波紋を呼んでいます。

宇治抹茶とは、京都府をはじめとする4府県で採れた茶葉を、京都・宇治地域に伝わる製法で加工し、臼で挽いて粉末にしたものを指し、近年はインバウンド需要の高まりから品薄になることも少なくありません。

丸久小山園は、江戸時代創業の宇治抹茶の老舗で、中でも「五十鈴」「若竹」「青嵐」といった商品は、海外でも高い人気を誇り、販売制限を設けるほどの需要があるそうです。

こうした中、中国企業が抹茶の人気に目をつけ、ネット通販サイトなどで、丸久小山園の商品と同じ名称を使い、中国産の抹茶を販売していることが判明しました。

丸久小山園の小山元也社長が、自社製品と偽物のお茶を比較したところ、自社の抹茶は色が濃く鮮やかな緑であるのに対し、中国産の抹茶はやや黄色味を帯び、抹茶特有の「覆い香」も弱いことが確認されたとのことです。

小山社長は「先人が長い年月をかけて積み重ねてきた技術であり、大切に育ててきたお茶そのもの。それが今ようやく注目されてきた中で、こうして模倣されるのは本当に悔しい」と憤りをあらわにしています。

問題の中国企業は、ホームページ上で「抹茶の起源は中国にあります。『抹茶を故郷に返す』行動は京都宇治の茶人から支持と激励を受け、宇治抹茶(上海)有限会社は2006年から準備を開始し、宇治より設備・技術を導入しました」と明記しています。

また、メディアの取材に対し、中国企業は「現在は社名として『宇治抹茶』と『御治末茶』の表記を併用している」「『五十鈴』『若竹』『青嵐』といった商品名は複数の企業が使用しているため、模倣品とは認識していない」「消費者をだましているつもりはない」などと回答したとのことです。

宇治抹茶を巡るトラブルについて、日本の専門家は「中国の法律でも問題となる可能性がある」と指摘しており、立命館大学法学部の宮脇正晴教授は「品質誤認が生じたら社名であっても違法だという評価にはなると思います。商品とかサービスの出どころがそこだと思わせるような使い方をすると、法律に違反することにはなると思います」と説明しています。

こうした問題について、京都府は2020年の時点で農林水産省や経済産業省に対し、宇治茶ブランドの保護を図るため、「宇治」を地名として保護対象に指定することや、日本産の茶葉を円滑に輸出できるよう中国当局に働きかけることなどを要請しているものの、2025年現在も問題の解決には至っていません。

悪質な行為を繰り返す中国人たちが一掃され、日本の優れた文化や知的財産が守られますことを心から祈ります。

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