中国系モバイルバッテリー大手「Anker」、モバイルバッテリーなどを約52万台を自主回収 リチウムイオン電池に発火のリスク

中国系モバイルバッテリー大手「Anker」、モバイルバッテリーなどを約52万台を自主回収 リチウムイオン電池に発火のリスク

中国系モバイルバッテリー大手のアンカー・ジャパンは21日、モバイルバッテリーやスピーカーなど4製品、計52万2237台を自主回収すると発表しました。

回収の対象となるのは、モバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000」、Bluetoothスピーカー「Soundcore 3」、「Soundcore Motion X600」、会議用スピーカー「Anker PowerConf S500」の4製品で、今月21日までに発売されたものが該当します。

アンカー・ジャパンによると、火災などの重大な製品事故がこれまでに計41件発生しており、調査の結果、バッテリーセルの製造を委託していたサプライヤーの工程で、特定の時期に異物が混入した可能性があることが判明したため、対象商品の出荷を停止し自主回収を決定したとのことです。

同社は公式ウェブサイト上でシリアルナンバーの照合や製品回収の申し込みを受け付けるほか、電話での問い合わせにも対応し、回収キットを用いた郵送での返品にも応じるとのことです。

同社は、「今回の事象を踏まえ、該当のサプライヤーとの契約は終了した。セルを製造するほかのサプライヤーへの管理体制および工場における環境整備の更なる厳格化を迅速に進める」としています。

同社は今回の件とは別に、モバイルバッテリーを中心にこれまで8回にわたり計約50万台を自主回収しており、経済産業省は今回の事案を含め累計で約100万台に上る製品の不具合を問題視し、製品の総点検や製造・品質管理体制、自主回収の進ちょく状況などについて報告するよう同社に要請しました。

◯中国系モバイルバッテリー回収 計52万台、経産省が点検要請

近年、モバイルバッテリーの普及に伴って、企業のノベルティやイベントの景品として配布されるケースも増えていますが、中国製の粗悪品も多く出回っており、使用や処分の際には十分な注意が必要です。

安全管理が徹底され、二度と同様の事故が起きることのないよう心から祈ります。

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