イベント企画会社『世界芸能』が自己破産、負債額は約1億7000万円 美空ひばり、北島三郎、山口百恵、五木ひろし、天童よしみ、綾小路きみまろ、吉幾三など数多くのアーティストの公演を手がける

イベント企画会社『世界芸能』が自己破産、負債額は約1億7000万円 美空ひばり、北島三郎、山口百恵、五木ひろし、天童よしみ、綾小路きみまろ、吉幾三など数多くのアーティストの公演を手がける

仙台市に本社を置くコンサート企画会社「世界芸能」が事業を停止し、自己破産の申請準備に入ったことが分かりました。

世界芸能は1945年に創業し、東北各地で演歌や演劇などの公演を中心に1万件以上の興行を開催しており、美空ひばり、北島三郎、山口百恵、五木ひろし、天童よしみ、坂本冬美、綾小路きみまろ、吉幾三、三山ひろし、真田ナオキなど数多くのアーティストの公演を手がけてきました。

しかし、コロナの影響で公演の中止が相次ぎ、業績が悪化した結果、2025年4月期には債務超過に陥りました。

帝国データバンクによると、世界芸能の負債額は今年4月期末の時点でおよそ1億7000万円に上り、借入金の返済のめどが立たず資金繰りが限界に達したとみられています。

世界芸能は、今月25日から来年1月まで予定していた12公演を中止し、髙橋重一郎代表取締役は「多くの方々にご迷惑をおかけすることになり、心より反省し、深くおわび申し上げます」とコメントを出しています。

所属している歌手たちも次々とコメントを発表しており、演歌歌手の真田ナオキは「コンサートのことで色々とご心配をおかけしてすみません!詳しいことがまだわからないので分かり次第公式HPなどでご報告します!東北へ行けるように頑張ります」とXに投稿しました。

また、オペラ歌手のマリアセレンは、自身のインスタグラムを更新し、来月8日に予定していた仙台公演が急遽中止となったことに触れ、「興行主の世界芸能社から中止となったと一方的に昨日10/10に発表されました。当方には事前に一報もなく大変困惑しております。このような不誠実な行為に憤りを禁じ得ません」と綴りました。

地方の興行はスポンサー収入や補助金に支えられている面も大きく、景気の衰えがこうした分野にもじわじわと影響を及ぼしはじめています。

芸能プロダクションの倒産件数は、2022年に4件だったのが、2023年には12件、2024年には22件にまで増えており、2024年には休廃業や解散を合わせると193社に上り、コロナ禍をきっかけに多くの芸能事務所が事業の継続を断念、業界全体の厳しい状況が浮き彫りになっています。

真に益となる企業が存続し、日本社会が景気を取り戻しますことを心から祈ります。

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