
北海道・根室市の市街地周辺でメガソーラー発電所の建設計画が進められており、地元住民らから反対の声が殺到しています。
根室市内最大規模の総発電出力2万4千キロワットのメガソーラー建設計画が、根室総合運動公園南側の高台で進んでいます。17万8600平方メートルの未利用地を取得し、ソーラーパネル約3万7800枚を設置します。11月着工、2028年2月運転開始の計画です #ココカラ https://t.co/4GnAhMgfd7
— 【公式】北海道新聞釧路報道部〈ココカラ~読者とつくる紙面〉 (@kokokara_news) August 28, 2025
根室市は北海道の最東端に位置し、世界自然遺産の知床を有する自然豊かな地域で、エゾシカや野鳥など多くの生物が暮らしていますが、近年はメガソーラー発電所が乱立しています。
今月9日には「根室西浜太陽光合同会社」が住民説明会を開き、西浜町の約17ヘクタールの敷地におよそ3万7800枚の太陽光パネル(出力約2万4000キロワット)を設置する計画を公表しました。
工事は2年にわたる見通しで、近隣住民の合意が得られれば今年11月にも着工する予定とされ、実現すれば根室市で13か所目のメガソーラー施設となります。
◯画像:メガソーラー計画、景観や火災に懸念 根室で説明会 より

これまでの調査で、建設予定地には猛禽類や昆虫などの「重要な種」が生息していることが確認されており、「根室西浜太陽光合同会社」は種名は公表できないとしながらも、繁殖期に配慮して工事期間を設定するなどの対策を取ると説明しました。
しかし、説明会に参加した市民からは景観への影響や自然破壊、火災リスクや廃棄物処理への不安を理由に反対意見が相次ぎ、賛同の声は一切挙がらなかったとのことです。
さらに、参加者から改めて説明会の開催を求める声が出ており、同社は検討すると応じました。
太陽光発電のリスクがさらに広く周知され、誰もが安心して暮らせる環境が整備されますことを心から祈ります。
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