【岩手県・大船渡市】メガソーラー施設の建設計画の中止を発表

【岩手県・大船渡市】メガソーラー施設の建設計画の中止を発表

岩手県大船渡市で進められていたメガソーラー建設計画が、中止されることが明らかになりました。

大船渡市三陸町吉浜では、再エネ事業者の「自然電力」(福岡市)が11年前に経済産業省の認定を受け、25ヘクタールの土地におよそ7万6000枚の太陽光パネルを設置する計画を進めていました。

建設に先立ち、自然電力は住民説明会を開きましたが、反対の声が上がるなどしたため、その後も着工には至っていませんでした。

再生可能エネルギーで発電する事業者は、国の「固定価格買い取り制度(FIT)」という仕組みに基づき、経済産業省の「認定」を受けて電力会社に電気を一定の価格で買い取ってもらうことができます。

しかし、工事が一向に進まなかったため、経済産業省は8月、自然電力に対して、制度の認定が失効していると通知しました。

これを受け、自然電力は、人件費や資材費の高騰で事業に着手できず、計画の長期化によって投資負担も膨らんだとして、今月4日に計画の中止を発表しました。

大船渡市の渕上清市長は「突然事業中止の報告を受けて驚いているが、熟慮した上での判断だと捉えている」とコメントしました。

大船渡市では今年3月に大規模な山林火災が発生し、鎮火までに41日を要し、市内の面積の1割が焼失する大きな被害となりました。

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山火事はさまざまな要因で発生しますが、太陽光発電所から出火し、炎症する寸前で消火されたケースも確認されています。

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太陽光発電のリスクがさらに周知され、自然や生活環境が破壊されることのないよう心から祈ります。

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