
ロシア政府が、自国の多機能メッセンジャーアプリ「Max」を国家公認のメッセージサービスに指定し、インターネット上の統制をさらに強化していることが分かりました。
ロシアのプーチン大統領が望むインターネット像が、これまでになく実現に近づいている。ロシア政府は7月、政府が支配するソーシャルネットワーク企業VKを国家公認のメッセージサービスに指定したと発表した。 https://t.co/a2lknvIbbn
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) August 8, 2025
「Max」は、IT大手のVK社が開発したアプリで、同社はロシア政府の影響下にあり、国内最大のSNS「VKontakte(フコンタクテ)」も運営しています。
Maxは、メッセージのやり取りや財務管理、行政サービスの利用に加え、音楽フェスでの行列回避まで可能で、中国の「WeChat」に近い仕様とされています。
ロシア政府は、海外製SNSアプリを規制し、同時にMaxへ利用者を誘導することで、国民どうしのやり取りを監視し、反政府的な言動を封じ込める狙いがあると見られています。
またロシア政府は、インスタグラムやフェイスブック、XなどのSNSを「過激派」と認定して国内での利用を事実上禁止している上、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)を使ってこれらのサービスを利用する一部の企業や起業家、インフルエンサーやブロガーが広告収入を得られないよう、今年7月に罰金などを盛り込んだ新法を成立させました。
◯ロシア、「過激派」サイト閲覧に罰金 プーチン氏の署名で法律成立
◯ロシア下院が連邦法を改正、今後はInstagram・Facebook・Xでのロシア国内での広告の掲出が禁止されるように
さらに、ロシア政府は今後、米IT大手メタの通信アプリ「ワッツアップ」の規制に乗り出す構えを見せており、自国民のコミュニケーション手段を中国並みに統制しようと計画しています。
すべての人が真実の情報に自由にアクセスできるインターネット環境が、世界中で整備されますことを心から祈ります。
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