
関西経済連合会の松本正義会長は、6月28日の記者会見で、アステラス製薬の日本人男性社員がスパイ行為をしたとして中国で実刑判決を受けたことについて、「外国のルールを守るべきであり、〝郷に入っては郷に従え〟だ」と述べました。
「郷に入っては郷に従え」 中国でのアステラス社員実刑判決に関経連会長 https://t.co/kWkQzQGlYy
「本当にスパイ行為をしたのかどうか私には分からない」としつつ「外国のルールを守るべきであり、〝郷に入っては郷に従え〟だ」と述べた。— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) July 28, 2025
中国当局は取り調べの際、罪を認めれば刑が軽くなる制度を男性に説明し、自白を促したとされ、男性側も上訴期限の28日までに控訴しませんでした。
同日、松本正義会長は記者会見を開き、有罪判決を受けた男性について「本当にスパイ行為をしたのかどうか分からない」としつつ「外国のルールを守るべきであり、郷に入っては郷に従え、だ」と述べました。
さらに、「控訴しないのは、そういう節があったということだと思う」「中国抜きで日本は成り立たない。日中は(極めて近接している)一衣帯水であり、断絶はあってはならない」とも強調しました。
こうした一連の松本正義の発言に対し、「なんという冷たい会社だ。 中国行けと言われたら島流しの刑だと思ったほうがいいね。 そこまでこんな会社に尽くすことはない」「なんでこんな他人事なのかねえ 無闇に日本企業の従業員に手を出したら許さねえからな くらい言えねえの?言えねえか」「『郷に行っては郷に従え』 そのセリフ 日本にいる中国人にも言えよ」といった批判が殺到しています。




松本正義は、住友電気工業の会長や万博協会の副会長を務め、昨年11月にはサントリーホールディングスの鳥井信吾副会長とともに80人を超える訪中団を率いて北京を訪れ、中国の政府系経済団体の手引きで李強首相や何立峰副首相と面談する機会を得るなど厚遇を受けました。
さらに、この関西財界トップ2人は「中国国際サプライチェーン促進博覧会」に出席するため、今年7月にも再び訪中しています。
これまでにも多くの日本人が中国当局に拘束されてきましたが、日本政府が中国に対して強硬な対応を取らない背景には、こうした財界と中国の蜜月関係が大きく影響していると見られます。
私利私欲のために中国に媚を売り、日本人をリスクに晒す悪人たちが一人残らず厳正に裁かれますことを心から祈ります。
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