
小泉進次郎農水大臣は、政府の備蓄米を来月から加工用として、随意契約で売り渡す方針を明らかにしました。
主食用のコメが不足し、値上がりしている影響で、生産者の間では、栽培するコメの種類をみそや菓子向けの加工用から主食用へ切り替える動きが広がっています。
こうした動きを受け、食品加工業者の間では原料の確保に不安の声が上がり、備蓄米の早期放出を求める意見も出ているとのことです。
農林水産省は、昨年も1万トンの備蓄米を加工用として売り渡しましたが、今年の放出量については、今後の加工用米の収穫見通しを踏まえて判断するとしています。
小泉大臣は「事業者が安心して経営を継続できるよう、備蓄米を販売することにしたい」と述べました。
このように小泉大臣は、備蓄米を惜しげもなく放出していますが、その背景には、参院選を前にしたアピールをはじめ、さまざまな思惑があると見られています。
こうした中、ジョージ・グラス駐日米国大使は先月末、小泉大臣との会談で農業パートナーシップの発展について意見を交わしたことを明かし、「コメの課題に対し、常に支援の用意ができています」とXに投稿しています。
食料安全保障は、国家の安全保障そのものです。だからこそ米国は、コメの課題に直面している日本に対し、いつでも支援を行う用意を整えています。新しく就任された小泉進次郎農林水産大臣との有意義な初会談では、日米の消費者だけでなく、太平洋の両岸で尽力する農家・生産者の利益のために、今後の農… https://t.co/iVoflHngx5
— ジョージ・グラス駐日米国大使 (@USAmbJapan) June 24, 2025
アメリカ政府が日本に対し、コメ輸入の規制撤廃を求めていることから、小泉大臣はあえて備蓄米を放出し、不足感を演出することで、アメリカ産米の輸入に道を開こうとしているのではないかとの憶測も広がっています。
◯【石破総理】日米間の関税交渉について「アメリカ産のコメの輸入拡大も選択肢の一つ」との認識を示す
安全な食料が常に不足なく行き渡り、すべての国民が安心して暮らせますことを心から祈ります。
◯【石破内閣】コメ価格上昇の中、韓国産のコメを輸入していることが判明、1990年の統計開始以来初 アメリカ産のコメの輸入拡大も検討
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