【困窮する国民】都庁前の食料品配布会、利用者が840人、過去最多を大幅に更新 新潟大学でも食費を切り詰める学生のためにフードバンクが発足

【困窮する国民】都庁前の食料品配布会、利用者が840人、過去最多を大幅に更新 新潟大学でも食費を切り詰める学生のためにフードバンクが発足

近年、物価の高騰に伴い、各地で食品の無料配布に行列ができるなど、経済の冷え込みと生活の厳しさが、目に見える形で表面化しています。

NPO法人「もやい」は、貧困問題への支援として、毎週土曜日に都庁の下で野菜ジュースや果物、コメ、乾めんなど、寄付された食品を無償で配布しています。

「もやい」の大西理事長によると、今月7日には840人に食料品を渡し、44件の相談を受け付けたほか、21日には767人に配布し、45件の相談が寄せられたとのことです。

大西理事長は先月、NHKの取材に対し「まさに最初の頃は、ホームレス状態の方や住まいのない方が中心だったのが、今はそれよりももっと身近に、普通に仕事をしていても生活が楽じゃないとか、不安定な状況で日々暮らしているいろんな状況の方が食料支援の現場に来られているなと思います」とコメントしています。

さらに、「我々の現場でもお子さん連れの方も来られてましたし、20歳ぐらいかなと、非常に若い方も来られていたりとか。街ですれ違っても、同じ電車に乗っていても、その方が支援が必要だという状況だと気づかないぐらいもしかしたら当たり前になっている。支える仕組みを民間だけではなくて、行政も含めて一緒に考えていけるのかなということがすごく大事だろうなと思う」と話しています。

◯新宿・都庁の下で毎週700人の行列ができる理由 過去最悪の支援状況か|ルポルタージュTOKYO

こうした中、大学でも経済的に厳しい学生を支援しようと、食料を配布する取り組みが行われています。

新潟大学では学生たちによる「学生フードバンク ソレイユ」が発足し、コメをはじめとする食料品の配布会が開かれました。

代表を務める大岩柚実さん(3年生)は、「周りをみてて食に苦労してる人をたくさん見てきましたし、実際に自分で買い物をしていても前より高いなとか、物価高騰の面もあります」「実際に食に苦労している学生の方はたくさんいらっしゃると思うので、そういう学生を今後も継続的に少しでも助けになれるような活動をしていきたい」と話しています。

ソレイユが実施したアンケートでは、「食生活に少しでも不安や悩みがある」との問いに対し、64%の学生が「はい」と答えており、食費を切り詰めているという声も多く寄せられたとのことです。

食品を受け取った学生たちは、取材に対し「備蓄米とか出てるけどそれでもちょっとまだ高いですし、コメ好きなのに最近ちょっと食えてなかった」「削れるのは食費しかないので、どうしてもそこは削ってますね。今日は朝は抜いて、昼は冷凍してあったお米にふりかけかけただけですね」など苦しい状況を吐露しています。

しかし、こうして物価高の影響で多くの国民が生活に苦しんでいる中、政府は減税を頑なに拒み、飼料用にもなる古いコメを食品として高値で販売するなど、相変わらず民意とかけ離れた政治を続けています。

◯【炎上】自民・森山幹事長「消費税を守ることが国民を守ることにつながる。政治生命をかけて維持していく」と発言

◯【小泉進次郎】5キロ1800円で販売する古古古米、元々は1キロ10円以下であることが判明

国民の声に寄り添った政治が行われ、すべての人が安心して豊かに暮らすことのできる社会が実現しますことを心から祈ります。

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