【大阪万博】パビリオン工事未払い『被害者の会』設立 4次下請けの4社で構成「このままでは万博倒産しかねない」

【大阪万博】パビリオン工事未払い『被害者の会』設立 4次下請けの4社で構成「このままでは万博倒産しかねない」

大阪万博の下請け業者が、パビリオン工事の代金未払いを受けて、「万博工事代金未払い問題被害者の会」を設立したことが分かりました。

「被害者の会」代表の男性によると、会は代金を支払われていない4次下請けの4社で構成されているとのことです。

この男性の会社は、大阪市内の建設業者から依頼を受け、2月中旬からアンゴラ館の工事に参加し、電気設備の施工を担当しました。

発注元の建設業者からは、3月に数百万円の支払いがあったものの、その後は約4300万円が支払われておらず、「経理担当者に会社の資金を持ち逃げされ、支払いができない」と説明を受けたそうです。

被害を訴える男性らは、万博を運営する日本国際博覧会協会に対応を求めましたが、「企業間のトラブル」として支援は得られていないとのことです。

このため、当面の資金繰りを確保するために寄付を募るほか、発注元のアンゴラ政府や上位の元請け業者に救済を求め、建設業者に対しては法的措置も検討しているとしています。

アンゴラパビリオンは万博の開幕日に開館したものの、翌日から休館が続いており、費用の未払いがその一因と見られています。

こうしたトラブルは他のパビリオンでも発生しており、ネパール館では建設会社に対する費用の一部が国側から支払われておらず、今年1月から工事が完全に止まっています。

ネパール館は、自前で建てるタイプのパビリオンで、既に外観の約9割が完成しているそうですが、肝心のネパール側が支払いを滞らせているため、エ事再開の見通しは立っていません。

被害者の会代表は、ともに下請けで入った仲間から「家賃を滞納している」「生まれたばかりの子供の生活費はどうなるのか」などの相談が入っていると述べ、「未払い業者がたくさんあるので救済を目指したい」「このままでは“万博倒産”しかねない」と訴えています。

万博協会の通報受付窓口には、「パビリオン建設工事の請負代金が支払われていない」との申し立てが、4月の時点で3件寄せられており、協会側は「契約当事者ではない協会が介入するには、相応の根拠が必要であるため限界がある」とした上で「公式参加者に対しては、法令やガイドライン、参加契約に照らして、適切な対応をとるよう求めていく」とコメントしています。

また、伊東万博担当相は今月13日、未払い問題について「基本的には、その国とパビリオンを発注した国、そして建設を請け負った元請け業者との“民民”の関係が基本ではないか」との見解を示し、参加国に対しては事実関係の確認と責任ある対応を呼びかけましたが、具体的な解決策については何も示していません。

これを受けて、ネット上では「上から代金受け取って下に渡してない中間業者とかは初めから中抜きだけする意図が絶対になかったとは言い切れない何とも言えないモヤモヤ感が残りますね」「万博パビリオンは とんでもないイベントしか思えない。どんなに客が並んでにぎわってても、下請けの下で、汗だくになって働いていた職人らが、お金ももらえず 家族は泣いてる毎日です」「万博協会や大阪市には、せめて仲介には入ってあげて欲しいです」といった声が投稿されています。

◯Yahoo!ニュースコメント欄

無責任な行政運営が完全に是正されますことを心から祈ります。

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