NTTドコモ、銀行業参入へ 住信SBIネット銀行を買収する方向で最終調整 北尾吉孝も公的資金返済のためゴーサイン 

NTTドコモ、銀行業参入へ 住信SBIネット銀行を買収する方向で最終調整 北尾吉孝も公的資金返済のためゴーサイン 

「NTTドコモ」が銀行業に乗り出すため、ネット銀行大手の「住信SBIネット銀行」を買収する方向で最終調整に入ったことが明らかになりました。

NTTドコモは、携帯大手の中で唯一グループ内に銀行を持たず、前田義晃社長は、買収などを通じて銀行業に乗り出す考えを示していました。

ドコモは「住信SBIネット銀行」の株式の過半数を取得して子会社にする方向で最終調整を進めており、SBIホールディングスの北尾吉孝も、昨年の段階で既にゴーサインを出していたと報じられています。

◯画像:NTTドコモ、銀行業への参入に意欲…経済圏強化で「携帯利用者の囲い込み」にも期待 より

住信SBIには、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが揃って34.19%を出資しており、国内のネット銀行としては楽天銀行に次ぐ預金残高を誇り、時価総額はおよそ4600億円に上ります。

今回の取引では、SBIホールディングスが保有する全株式をドコモに売却し、三井住友信託銀行は引き続き株主としてとどまる形になります。

◯NTTドコモ、住信SBIネット銀を子会社化へ SBIは全株売却=関係者

こうして北尾吉孝が住信SBIネット銀行の売却をあっさり了承した背景には、SBI新生銀行を通じて公的資金を政府に返済しなければならないという切実な事情があると見られます。

SBI新生銀行の前身である「日本長期信用銀行」は、1998年に破綻した際に国から公的資金の注入を受けており、現在もなお約3300億円の返済が滞ったままです。

北尾吉孝は、SBI新生銀行を軸に地方銀行を巻き込んだ「第4のメガバンク構想」を推し進めており、三菱UFJ、みずほ、三井住友に続く新たな金融グループの形成を狙っています。

そのためにも、公的資金の返済は避けて通れず、住信SBIネット銀行の売却によって巨額の資金を手に入れる必要があったものと考えられます。

ところが、「第4のメガバンク構想」が成功するかどうかは依然として不透明で、構想を支える地銀は、SBIに資金を吸い上げられた上、投資の失敗で巨額の含み損を抱えており、北尾吉孝への信頼も大きく揺らいでいるのが現実です。

◯SBIは地銀の救世主か

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