
安芸高田市の山根温子(あつこ)市議が、石丸伸二前市長による虚偽の発言や投稿で名誉を傷つけられたとして市を訴えた裁判で、最高裁判所は市に33万円の賠償を命じる判決を確定させました。
“石丸氏から名誉毀損” 市に賠償命令確定 最高裁が上告退けるhttps://t.co/HJUDOBelIj #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) April 24, 2025
発端となったのは、2020年10月、石丸前市長が市議会との意見交換の場で、山根温子市議に「議会を敵に回すと政策が通らなくなる」などと恫喝されたとXに投稿したことです。
この投稿をきっかけに、山根市議に対する誹謗中傷が相次ぎ、山根市議は名誉を傷つけられたとして、安芸高田市を相手取って損害賠償を求める訴えを起こしました。
広島地裁は、2023年12月の1審判決で「協議の場の録音データなどに問題の発言が記録されていなかったことから、石丸伸二の投稿は真実ではない」と認定し、問題の投稿が市長の公式アカウントから行われていたことを踏まえ、「市に責任がある」と判断しました。
2審の広島高裁でも、1審判決を支持する判断が示されたため、安芸高田市は上告しない方針を示していましたが、補助参加人の石丸伸二が判決を不服として上告しました。
しかし、最高裁判所第3小法廷の石兼公博 裁判長は上告を退ける決定を下し、これにより市側の敗訴が確定しました。
判決を受け、山根温子市議は、広島市内で記者会見を開き、「石丸氏の発言などがやっとでっちあげだったと認められ、とても晴れやかな気持ちです。しっかりとした無実が証明できないような状態の5年間は長く感じました」と述べました。
その上で、SNSなどでの誹謗中傷は今も続いているとして、「あれから5年もたっているのに誹謗中傷は続くだけでなく根深くなっていると感じます。SNSでは、古い情報も新しいものと同じように捉えられ、怖く、このままではいけないと感じます」と話していました。
一方の石丸伸二は、25日に会見を開き、「裁判ではどう喝の発言があったかどうかに収斂していたが、本質はそこではない。重要なのは『何を言ったか』よりも『何をやっているか』だ」などと、相変わらず的外れな主張をし、自らを正当化しようとしています。
名誉毀損裁判の敗訴について聞かれ「私が訴えたかったのはそういう(焦点となった発言のような)状態が地方議会にあるということ」「まさにその言葉の通りだったを自信を持って言える」「機嫌さえ取れば政策通す人たちなんだなということが浮き彫りになった」石丸伸二氏「再生の道」記者会見 pic.twitter.com/PRJ0jf46Dj
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) April 25, 2025
虚偽で議員を陥れようとしたことが裁判で立証されて敗訴した受け止めを聞かれて「大事なのはそこではない」と語る石丸伸二。支離滅裂、卑劣、愚劣の極みである。https://t.co/FzCsJrPDnj
— 取材不足 (@shuzaibusoku7) April 25, 2025
石丸伸二は市長時代、自分の名前を広めるため、ある別の市議に対し、議会中に居眠りをしていたとして「恥を知れ、恥を」などと執拗に批判を繰り返し、誹謗中傷が集中する状況を作り出しました。
その結果、市議は憔悴して死亡し、さらに市議の妻も誹謗中傷に耐えかねて自殺したことが分かっていますが、この問題についても、石丸伸二は一切の責任を認めていません。
真に誠実で有能な人が政治の場で活躍する、正常な社会となりますことを心から祈ります。
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