【EU】自動車などの『炭素繊維』の原則禁止を検討 東レや三菱ケミカルなどに大打撃

【EU】自動車などの『炭素繊維』の原則禁止を検討 東レや三菱ケミカルなどに大打撃

欧州連合(EU)が、自動車などに用いられる「炭素繊維」の原則禁止を検討していることが明らかになり、波紋を呼んでいます。

EUでは、廃棄される車のリサイクルに関する「ELV指令」の見直しに向けた議論が進められており、改正案の中に、炭素繊維を有害物質として位置づけ、車両向けの使用を大幅に制限する内容が盛り込まれました。

炭素繊維は鉄やアルミよりも軽くて丈夫なことから「夢の素材」とも呼ばれ、スポーツカーや電気自動車のバッテリーケース、航空機などに幅広く使われています。

その一方で、廃棄の過程で発生する微細な繊維が健康に悪影響を与えるおそれがあるとして、規制を求める声が高まっていました。

日本では、東レや三菱ケミカル、帝人などが炭素繊維の生産を担い、世界シェアの過半数を占めていることから、使用制限が正式に決まれば、日本の先端素材産業に大きな打撃を与えると見られています。

規制が導入された場合、2029年にも適用される見通しですが、業界団体などの反発も予想されており、今後の議論次第では改正案から削除される可能性もあるとのことです。

これまでEUは、EV車の普及を推進することで、世界の自動車市場をリードしようと目論んできましたが、補助金の縮小や充電設備の整備の遅れ、電力不足などにより、政策は思うように進んでいません。

近年では、ガソリン車やプラグインハイブリッド車などへの回帰が進み、EV戦略そのものが揺らぎ始めています。

そうした中で、新たに炭素繊維の使用を制限する動きは、環境問題を口実に他国のメーカーを不利にし、自国の産業を守ろうとしているのではないかと見られています。

人々の生活向上につながる産業がさらに発展していきますことを心から祈ります。

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