【北海道・ニセコ】オーバーツリズムの被害続出 外国人の投資が加熱、平均時給が2000円に高騰 時給1000円弱の介護施設は人手が集まらず閉鎖 交通事故も多発

【北海道・ニセコ】オーバーツリズムの被害続出 外国人の投資が加熱、平均時給が2000円に高騰 時給1000円弱の介護施設は人手が集まらず閉鎖 交通事故も多発

北海道の「ニセコ地域」で労働力不足や交通事故の増加など、オーバーツーリズムによる被害が相次いでいます。

「ニセコ地域」とは、倶知安(くっちゃん)、ニセコ、蘭越(らんこし)の3町を指す呼称で、世界的なスキーリゾートとして知られています。

特に、12月から3月のハイシーズンは観光客の人気が高く、関係者の間では『ニセコ100日戦争』と呼ばれるほどの盛況ぶりを見せ、2023年度のニセコ地域における外国人宿泊数は、統計が残る2006年以降で最多となる延べ73万8800人を記録しました。

現在、ニセコ地域では、労働力の奪い合いによってアルバイトの時給が高騰しており、昨年12月の平均時給は1585円となり、札幌に比べて445円、東京都と比べて117円高い値を記録したとのことです。

さらに、倶知安町・ひらふ地区の相場は時給2000円で、英語を話せる人は時給2500円とさらに高く、市街地の大手牛丼チェーンの時給でも1650円(深夜は1900円)と、他県と比べて高水準となっています。

繁忙期のニセコ地域では、ホテルなどの観光業が高時給で人手を集めるため、地元の飲食店や福祉サービスの働き手が不足し、閉鎖に追い込まれるケースも出ています。

ニセコ地域を管轄する岩内公共職業安定所によると、介護や接客などのサービス業の有効求人倍率は昨年11月時点で4.52となり、倶知安町では人手不足のため、訪問介護を担う事業所と、認知症の高齢者に対応したグループホームの2か所が閉鎖したとのことです。

また、ニセコ地域では人材不足だけでなく、外国人による交通事故の増加も問題となっており、昨冬発生した交通事故1024件(前年同月比133件増)のうち、外国人が占める割合は45%に達しました。

こうしてニセコ地域がオーバーツーリズムの弊害に直面している要因として、オーストラリア人を中心とする『投資家グループ』による投資と開発が挙げられます。

日本経済の冷え込みに伴い、ニセコ地域の土地や施設が次々と売却され、それに目をつけた外国人投資家グループが2000年頃から買収や開発を進めた結果、外国人の好む環境が整い、オーバーツーリズムに繋がっているとみられています。

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全国で地域社会に根ざした開発が進み、人々が安心して豊かに暮らせる社会が実現しますことを心から祈ります。

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