![中国の生成AI『DeepSeek』、収集データを暗号化しないままByteDance(TikTokを運営する企業)の管理サーバーに送信していることが判明](https://rapt-plusalpha.com/wp-content/uploads/2025/02/65A14021-758A-42F3-B4C6-4E0D752C96B6-e1739181438353.png)
中国の生成AI「Deep Seek」によって収集されたデータが、TikTokの親会社「バイトダンス」の管理するサーバーに送信されていることが判明し、物議を醸しています。
DeepSeekのiOSアプリが暗号化されていないデータをByteDanceが管理するサーバーに送信していることが明らかにhttps://t.co/dRgYfUhCFA
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) February 7, 2025
アメリカのセキュリティ企業「NowSecure」は、DeepSeekを通じて収集された機密データが、暗号化されないまま送信されている可能性があると指摘し、アプリを直ちに削除するよう企業や機関に向けて警告しています。
「NowSecure」によると、データにはデバイスの言語設定、ユーザーエージェント、組織ID、OSのバージョンなどの基本情報が含まれているとのことで、「これらのデータ単体では大きな危険はないものの、長期間にわたり大量に蓄積されることで、複数の情報を組み合わせて個人を特定できる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
セキュリティが不十分な状態では、バイトダンスをはじめとした外部企業がデータを容易に解読できるだけでなく、二者間の通信に不正に割り込む「中間者攻撃(MITM攻撃)」によって盗み見られるリスクも高まります。
また、ABC Newsによると、Deep Seekにはユーザーデータを中国の政府系通信会社「チャイナモバイル」の登録サイトに送信する機能が含まれており、データが不正利用されるのではないかといった懸念が広がっています。
これを受け、台湾政府はすべての政府機関でDeepSeekの使用を禁止したほか、オーストラリア政府も政府端末でのアプリの使用を禁止しました。
韓国の外務省や国防省も、DeepSeekに接続できないようにする措置をすでに講じたと発表しており、中国のスパイ行為への警戒が各国で強まっています。
姑息なスパイ工作が厳しく取り締まられ、人々の安心と安全が守られますことを心から祈ります。
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