【日本経済の衰退】2024年の老舗企業の倒産件数145件、過去最多を大幅に更新

【日本経済の衰退】2024年の老舗企業の倒産件数145件、過去最多を大幅に更新

創業・設立から100年以上の業歴を有する老舗企業の倒産件数が、2024年の1年間で145件に上ったことが分かりました。

創業から100年以上の歴史を持つ老舗企業の多くは日本に集中しており、世界全体の約半数を占めています。

さらに、業歴200年以上の企業では日本が世界の3分の2を占めるとの調査もあり、これは世界に誇る日本の魅力の一つとされています。

しかし、この数年で老舗企業の倒産が相次ぎ、2024年は前年の96件から約1.5倍に急増、リーマン・ショックが発生した2008年を大きく上回る高水準に達しました。

業種別にみると、小売業が43件で最も多く、その内訳はスーパーマーケット(5件)、百貨店(2件)、呉服小売(4件)、料亭(3件)と、昔ながらの業種が目立ちました。

製造業は42件で、郷土料理や加工品などを手がける水産食料品製造(4件)のほか、2024年12月にユネスコ無形文化遺産として日本酒の「伝統的酒造り」が登録された清酒製造(4件)、地元の銘菓を扱う生菓子製造(3件)や米菓製造(3件)などが含まれます。

倒産した老舗企業の多くは「販売不振」(124件)に悩まされていたほか、物価高や後継者不足、災害にも直面し、倒産を余儀なくされたケースが見られます。

これまで「老舗=安泰」というイメージが根強かったものの、経済状況の大きな変化により、多くの企業が変革を迫られ、生き残りのために新たな取り組みが必要とされています。

人々の生活を支える産業がさらなる発展を遂げていきますことを心から祈ります。

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