台湾在住の女性が、子宮頸がんワクチンの接種後に体の痛みなどの副作用を発症したとして、同国の公衆衛生を管轄する衛生福利部を相手取って裁判を起こし、勝訴したことが分かりました。
原告の林さんは、2015年に子宮頸がんワクチン(サーバリックス)を接種した後、くるぶしやひざ、手首の痛み、腫れ、跛行(片足を引きずるように歩く症状)などの副作用に悩まされるようになり病院を受診したところ、「若年性関節リウマチ」と診断されました。
これを受け、林さんは2019年5月、台湾の伝染病予防対策法に基づき、ワクチン接種による被害を訴えて衛生福利部に救済措置を求めましたが、審査の結果、「ワクチン接種とは無関係」と判断されたとのことです。
その後、林さんは衛生福利部を相手取って行政訴訟を提起し、3年にわたる係争の末、今年10月末に勝訴しました。
最高行政裁判所は2年間の審理を経て、「予防接種と個々の事案における被害の状況との関係性を判断する際には、個体群をベースとした医学的実証に基づくだけでなく、個々の被害状況および関係するあらゆる要素を総合的に考慮しなければならない。つまり、衛生福利部が主張するように、欧米人種の疫学データだけに基づいて個々の事案を推論することはできない」との判決を下しました。
この判断に伴い、最高行政裁判所は衛生福利部に対し、審査会議を改めて招集し、ワクチン接種と副反応の関連性を再度鑑定した上で、林さんに救済を行うか否か、および救済金額を決定するよう求めました。
こうした医薬紛争は高度な医学的専門知識が求められるため、一般市民が行政訴訟で政府機関に勝訴することは非常に稀だとされていますが、今回の判決をきっかけに、ワクチンによって被害を受けた人々が集団で衛生福利部に賠償を求める動きが広がる可能性も見えてきたと言えます。
ワクチンの薬害がさらに広く認知され、これ以上の被害者が出ないことを心から祈ります。
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