イギリスの消費者権利団体「Which?」が、アップル社のクラウドストレージサービス「iCloud」について、違法に市場を独占しているとして、ユーザー4000万人を代表し、同社に30億ポンド(約5950億円)の損害賠償金を求める訴訟を起こしました。
原告の「Which?」はアップル社ついて、「iPhone」および「iPad」のユーザーに対し、クラウドストレージプロバイダーの選択肢を与えず、支配的な地位を乱用していると主張しています。
また、「アップル社が自社製品のユーザーに『iCloud』の利用を促すことで、イギリスの消費者は他の競合サービスと比べて過度に高額な料金を支払わざるを得ない状況に陥った」「アップル社は昨年、イギリスの消費者向けiCloudの利用料金を全体で20~29%値上げした」とも指摘しています。
Which?は、2015年10月以降に「iOSデバイス」および「iCloud」を利用したイギリス在住のすべてのユーザーが補償を受けることができると主張しており、具体的にはユーザー1人当たり約70ポンド(約1万4000円)の損害賠償金を得られると見積もっています。
現在アップル社は、「iCloud」の無料で利用できるストレージ容量を5GBと設定していますが、無料で利用できる容量が少なすぎるとしてアメリカでも集団訴訟に直面しています。
ビックテックによる不当な独占行為が是正され、世界経済が正常に運行されますことを心から祈ります。
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