欧州の自動車市場で、EV車の販売台数が大きく落ち込み、今年8月は前年に比べて43.9%も減少しました。
欧州自動車工業会(ACEA)が公表した、8月における自動車の販売台数を種類別で見ると、EV車が前年比43.9%減、プラグインハイブリッド車(PHV)が22.3%減、ガソリン車が17.1%減、ディーゼル車が26.4%減で、ハイブリッド車のみが6.6%の微増となっています。
1月~8月までの集計データを見ても、EV車は8.3%減と、減少の一途を辿っています。
EUの欧州委員会では、中国から輸入するEV車に追加関税を課す方針が決定されたほか、従来の補助金方式の場合、中国の格安なEVメーカーへの利益誘導に繋がりかねないため、メーカーごとに補助金の有無を決める方法が検討されています。
また欧州委員会は、2035年までにガソリンなどで走るエンジン車の新車販売をすべて禁止するとしていましたが、今年に入ってその方針を転換し、環境に良い合成燃料を使うエンジン車は認めると表明しました。
EV車は、環境にやさしいとの謳い文句とは裏腹に、安全リスクや環境への悪影響が次々と明らかになっており、世界的にEV車への逆風が強まっています。
安全性を重視した製品開発が全ての分野で進められ、人々の生活がより良く改善されますことを心から祈ります。
◯【進む脱中国】トルコ、全ての中国車に対して40%の関税引き上げ 追加関税は1台あたり最低7,000ドル アメリカでは既に中国製EV車に100%の関税、日本は0%で購入者に補助金を支給
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