TikTokが、未成年ユーザーの情報を親の同意なしに収集・販売した疑いで、テキサス州検事局から提訴されたことが分かりました。
テキサス州は今年9月、ソーシャルメディア上で活動する子供たちの保護を目的とした州法「SCOPE法」を施行し、SNSの運営企業が保護者の承認を得ないまま、未成年者の個人情報を共有したり、販売したりすることを禁止しました。
同法には、SNSの運営企業に対し、保護者が未成年の子供のアカウントを監督できるツールを作成・提供することを求める内容も盛り込まれていました。
しかし、テキサス州のケン・パクストン司法長官によると、TikTokはこれらの要件を遵守しておらず、未成年ユーザーの個人識別情報を、広告主や検索エンジンを含む第三者と違法に共有または販売し、未成年ユーザーに向けたターゲット広告を違法に表示している上、保護者にプライバシー設定の管理機能や制御用ツールの提供を行なっていませんでした。
パクストン司法長官は、声明で「私は、TikTokと他のビッグテック企業がテキサスの子供たちを搾取し、未成年者のオンライン上の安全とプライバシーを優先させなかった責任を引き続き追及していく」と述べました。
またパクストン司法長官は、裁判所に対し、違反する毎に最大1万ドル(約140万円)の民事罰とTikTokの差し止め命令を下すことを求めています。
一方、TikTok側は、未成年ユーザーの保護者に対してすでに強力な保護手段を提供していると主張し、争う姿勢を示しているとのことです。
TikTokは、中国企業によって運営されており、同アプリを通じて過剰な権限を要求し、アプリが機能するのに必要なデータよりも遥かに多くのデータを収集していたことが明らかになっています。
TikTokは、スマートフォンにインストールされた全てのアプリの登録データや、Android OSの詳細情報、スマホに保存された連絡先へのアクセスを要求しており、集めたデータを中国政府に提供している疑いが持たれています。
◯TikTokの過剰なデータ収集と子どもたちを守るために知っておくべきこと
TikTokの危険性がさらに広く周知され、全世界の子供たちの安全が守られますことを心から祈ります。
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