【パリ五輪・女子ボクシング】性別検査で過去に失格となった男性の性染色体を持つ選手が2名出場 女性選手が命の危険に晒され批判殺到 胸を触るなどセクハラ行為も

【パリ五輪・女子ボクシング】性別検査で過去に失格となった男性の性染色体を持つ選手が2名出場 女性選手が命の危険に晒され批判殺到 胸を触るなどセクハラ行為も

パリ五輪のボクシング女子部門に、過去に性別検査で失格となった選手2名が出場し、大きな波紋を呼んでいます。

問題の選手は、66キロ級のイマネ・ケリフ(アルジェリア)と、57キロ級のリン・ユーチン(台湾)の2人で、両者は昨年の世界選手権で性別適格性検査に不合格となり、出場権を剥奪された過去があります。

国際ボクシング協会(IBA)は、この2選手を不合格とした理由について「彼らはDNA検査で(生物学的に男性であることを示す)XY染色体を持っていることが証明されたため、除外された」「包括的な検討の結果、この決定を下し、競技の公平性と完全性を維持することを意図していた」と説明していました。

しかし今回、IOCの広報担当者は「彼女たちはパスポート上女性である。このように汚名を着せ始めるのは有益ではない」と主張、「2人には完全に出場資格がある」との見解を示しました。

1日にはイマネ・ケリフとイタリアのアンジェラ・カリニによる試合が行われましたが、アンジェラ・カリニは身の危険を感じ、開始からわずか46秒で棄権を余儀なくされることとなりました。

アンジェラ・カリニ選手は、リング上で涙を流してうずくまり、メディアに対し「自分の命を守らなければならなかった」「(パンチを受けて)鼻に強い痛みを感じて、これ以上試合を続けることはできなかった」と語りました。

イマネ・ケリフは、自身について女性だと主張していながら、アンジェラ・カリニの顔を狙い、強力なパンチを繰り出すだけでなく、カリニの胸を掴むようにして触り、侮辱とも取れるセクハラ行為に及びました。

この状況を受け、Xユーザーからは「こんなことが許されているなんて信じられない」「全てのレベルにおいて違いすぎる」「男性ホルモン接種等のドーピングは厳しく処分されるのに、体を改造して自称男性ではないって人はお咎め無し。 おかしくないですか? 究極のドーピングじゃん」「ドーピングは禁止にしているくせに女性のリングに男性を放り込んで、女性をボコボコにするのはOKって何の冗談だよ?これは完全に女性差別だろ」といった批判が殺到しています。

米国の著名ボクシングジャーナリストは、「私が見た中では、あれほどのパンチはなかった。結局のところ、このプロセス全体を単純化して、Y染色体を持っている人は女性ではなく男性であると言わなければならない。それだけだ」と指摘しました。

また、イマネ・ケリフを一刻も早く失格にするよう要求していると明かし、「彼女は危険すぎる。リング上で相手を傷つけたり、殺す可能性がある。46秒でのノックアウトが起き、その試合はもはやノックアウトとは呼ばれない。中止になるという段階にまで達した。ケリフの出場を容認し続ければ、今後の試合で不測の事態が起きかねない」と訴えました。

くだらない主義主張で女性たちの命を危険に晒す悪人たちが全て厳正に裁かれ、男女ともに尊重される平和な世界が訪れますことを心から祈ります。

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