パナソニックが、6月20日発売予定の新型ミラーレスカメラ「LUMIX DC-S9」の製品ページで、有料素材サイトの画像を、同製品を使って撮影したものであるかのように掲載していたことが判明し、物議を醸しています。
「LUMIX DC-S9」の製品サイトには特徴の説明とともに多数の写真が掲載されていますが、27日になって、写真素材サイトの画像を用いているのではないかとの指摘が、写真愛好者らから次々と上がるようになりました。
パナソニックは、「LUMIX DC-S9」のオートフォーカス性能について説明した部分で、小犬が走っている写真を用いていますが、この画像はアメリカの有料素材サイト「Shutterstock」で販売されているものでした。
また、色調整(LUT)について説明している部分で「LUMIX DC-S9」のモニター画面が掲載されていますが、猟師と犬の画像もまた「Shutterstock」で販売されているものです。
しかも、LUT機能を用いた写真のビフォーアフターについて説明している部分でも、フリー素材とみられる画像が使われていました。
また、個々のレンズの紹介ページにも、海外のストックフォトサイトから取得された画像が用いられていることが判明しました。
一連の指摘を受け、パナソニックは「お問い合わせを多数お寄せいただいております」と明かし、「新製品で撮影した写真ではないことへの注釈がお客様にとって、分かりにくい内容と場所での表記となっておりました」と釈明しました。
また、「今回、このような事態となり、日頃より当社商品をご愛用頂いている皆様並びに、LUMIXファン、カメラファンの皆様に、多大なご心配をおかけし、また、ご不安を与えてしまった事、大変申し訳ありません」と謝罪しました。
しかし、ネット上では「詐欺と言われても不思議ではない」といった批判が殺到しており、パナソニックは多くの消費者の信用を失う事態となりました。
・カメラの宣伝でそこで表示されている画像がそのカメラで撮ったものでないなんて、詐欺と呼ばれても不思議ではない。ぐちゃぐちゃと屁理屈を言っても無駄で、消費者側の信用をかなり落とした事案だ。
・松下電器時代から、ニックネームで、マネシタ電器と呼ばれています。 バブル前までは、松下幸之助のビジネスモデルで、技術開発にエネルギーを使うより、販売力勝負の会社。他社のマネをした製品を後追いで作り、いわゆる街の電気屋さん主体の強力な販売網で売りまくる、というパターンが成功していた。 そのツケで、製品に魅力がなく、自信がないのだと思います。 いま、屋台骨を支えているEV車の電池も、吸収した三洋電機が開発した技術です。
・メーカーとしての心を失ってしまったパナソニックの象徴のような事件だと感じます。
・例えば化粧品の広告で、広告内の商品を使わずにメイクしていたら、それはやっぱりおかしいですよね。見る人はその商品が使われていると思って見ているわけなので。写真は使用後のイメージです、なんて、通らないと思います。
ありとあらゆる分野で不正行為がなくなり、誰もが安心して暮らせる正しい社会となりますことを心から祈ります。
◯【泥沼にはまるパナソニック】家電・テレビ・空調事業などを「苦しい事業」として事業譲渡・撤退を示唆 主要取引先であるテスラ向けの車載電池事業も失速
◯アメリカでスパイ企業と認定された「チャイナユニコム」が、創価企業「パナソニック」とズブズブの関係だったことが発覚し物議
コメントを書く