今月19日、イラン北西部の東アゼルバイジャン州でヘリコプターの墜落事故があり、搭乗していたライシ大統領(63)ら9人全員が死亡しました。
死亡したのはライシ大統領のほか、アブドラヒアン外務大臣、東アゼルバイジャン州のラフマティ知事、同州の宗教指導者ハシェム師、ヘリのパイロット、護衛役らです。
この日、ライシ大統領一行は、アゼルバイジャンとの共同事業によって建設されたダムの開所式に出席後、ヘリで帰路に就いていましたが、その途中で、3機のうち大統領を乗せたヘリだけが墜落したとのことです。
Shocking footage.
The first moments of finding the helicopter and the bodies of the martyrs#iran ..#ایران pic.twitter.com/NN78zLo22T
— (@Lailafatimeh) May 20, 2024
かつてイランは、事実上、アメリカの影響下にありましたが、1978年にイスラム教・シーア派によって反米・反キリスト教を掲げたイラン革命が勃発、イスラム法学者の統治する現在の体制が樹立しました。
以来、イランは強硬な反米路線を掲げるとともに、イスラム教の聖地があるエルサレムを占領し続けているとして、イスラエルを敵視しています。
Iran before 1979 Ayafuckinngtollah's takeover. pic.twitter.com/0Or8rpIwgd
— Imtiaz Mahmood (@ImtiazMadmood) May 20, 2024
さらにイランは、ロシアに急接近しており、昨年8月にはBRICSに加盟、同年12月には「脱米ドル」に向け、米ドルの代わりに自国通貨で取引することでロシアと最終合意しました。
現在、BRICS諸国の間では米ドルに代わる単一通過の発行や中央銀行の創設が検討されており、特にロシアとイランが前向きに取り組んでいるとのことです。
◯BRICS:連合は加盟国の単一通貨のために中央銀行を開設する準備ができている
また、イランは中国との関係強化も進めており、2021年に経済や外交協力関係の強化をうたった25カ年の協力協定に署名しています。
こうした歴史的な背景から、ライシ大統領はアメリカやイスラエルなどの敵対勢力によって暗殺されたのではないかと疑う声がネット上では飛び交っています。
中東に「テフェウル」と言う習慣があって、これは詩集などのページをランダムに開いて最初に目に止まった言葉から将来を占うことを言います。4ヶ月前に行われたイラン・トルコ首脳会談でライシ大統領がランダムに開けた詩集で出た言葉は「残虐者は目的地に達せず」でした。
pic.twitter.com/lYE4wl5JBP— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) May 20, 2024
また、他国でも異変が次々と起きており、水面下で支配層による争いが激化しているとみられています。
世界中の戦争に終止符が打たれ、世界に平和が訪れますことを心から祈ります。
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