万博会場での具体的な防災・避難計画が、未だに検討中であることが判明し、物議を醸しています。
万博の会場に選ばれた「夢洲」は元々、廃棄物の処理を行うために作られた人工島で、避難経路の少なさから、豪雨や地震などの災害時に、23万人もの来場客が孤立する可能性が懸念されています。
夢洲に出入りできるルートは、北側の「夢舞大橋」と、東側にある「夢咲トンネル」の2つのみで、昨年6月に大雨の影響で夢咲トンネルが冠水、一時、通行止めとなりました。
夢舞トンネルも、周囲の風速が20メートルを超えると通行止めが検討されるため、2つのルートが同時に遮断される可能性もあるとのことです。
また、南海トラフ地震が発生した場合、津波の影響は限定的であるとされているものの、敷地内の浸水のほか、橋やトンネルにがれきが漂着する恐れがあります。
地震発生後に、火災や落下物、停電、通信設備の損壊、さらには液状化で避難が妨げられる可能性も懸念されてます。
昨年12月に万博協会は、会場内に自衛の消防体制を置くことや、医療従事者の常駐、備蓄倉庫や非常電源などの整備を盛り込んだ「防災基本計画」を公表しましたが、具体的な備蓄や来場者の避難計画は現在も検討中となっています。
もうすでに、万博の開催まで1年を切っていますが、大阪府の吉村洋文知事は、防災計画の詳細について「今年の夏までに具体的な計画を立てる」と話しています。
この状況を受け、「能登でなにもできないのに夢洲で災害対応できるはずない」「万博やカジノの利権さえ確保できれば、他はどうでも良かったって事がよく分かりますね」「南海トラフ地震の警戒を呼び掛けながら、こんな海の近くで 万博を開催するって どういう事なんでしょう?」といった批判が殺到しています。
人々の安全を顧みず、利益を優先する政治家たちが一掃され、国民の生活向上につながる真っ当な政治が行われますことを心から祈ります。
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