【中国共産党の権力闘争】反習近平派による逆襲が激化 習近平派幹部が次々と落選、突然死する幹部も

【中国共産党の権力闘争】反習近平派による逆襲が激化 習近平派幹部が次々と落選、突然死する幹部も

習近平の最も信頼できる腹心と言われていた「栗戦書(りつせんしょ)」が、昨年の12月31日から一時行方不明となっていたことが明らかになりました。

「栗戦書」は、現在全国人民代表大会常務委員長を務め、党内序列第3位とされています。

習近平と古くから交流があり、2012年9月に党中央弁公庁トップに抜擢されて以来、習近平の国内視察や外遊にほぼ例外なく付き添う側近中の側近でしたが、2017年、「栗戦書」の汚職問題がメディアで報じられていました。

習近平はすぐに圧力を加え記事を削除させましたが、「栗戦書」の汚職問題を取り上げたのは、江沢民派のアリババのジャック・マーが所有する「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」だったことから、江沢民派からの習近平派に対する反撃だとも言われています。

○栗戦書スキャンダルと中国政商達の命運

今年に入ってから、すぐに再び「栗戦書」のスキャンダルがいくつかのメディアで報じられ、追い詰められた習近平は、「栗戦書」に対して何らかの措置を取らざるを得なくなったとされており、その後、「栗戦書」は一時行方不明となりました。

さらに4月27日、「栗戦書」の元部下で、習近平派の天津市長の「廖国勲(りゃおぐおしゅん)」が急死したことが明らかになりました。

○上海市のロックダウンと天津市長の死

「廖国勲」は習派有力者たちからの評価が高く、いずれ政治局入りしてもおかしくない人材だったと言われています。

天津市当局は「突発的な疾病のため死亡した」と発表していますが、汚職調査の厳しい取調べによって自殺したとも報じられており、党内の権力闘争が深く関係しているものと考えられます。

○天津市長が59歳で急死、習主席側近の元部下…米ニュースサイトは自殺と伝える

今年秋に予定されている第20回党大会党内を前に、党内の権力闘争は激化しており、最近の高官人事では政権主流であるはずの習派に勢いが感じられません。

○【中国ウォッチ】習近平派幹部、予想外の「落選」─閑職異動で次期指導部入り成らず

省都・武漢市などでコロナ抑え込みに成功し、習派でも有数の「功臣」となった「応勇」は、党大会で上位の国家指導者になるとの見方が多かったにもかかわらず、4月20日、全人代憲法・法律委の副主任委員に任命され、今年11月定年で退任することが明らかになりました。

ウイグル族を徹底的に弾圧し、習路線を忠実に実行した「陳全国」も、アメリカでウイグルからの輸入を全面的に禁じる法律が成立した直後に更迭され、後任は反習政権に属する「馬興瑞」広東省長が抜擢されました。

一方、反習近平勢力に属する「李克強」の部下は続々と昇進しているそうです。

○【中国共産党の内部争いが激化】習近平からの圧力により、江沢民系のメディア「多維新聞」が運営停止

○上海市でのロックダウン政策は、習近平に敵対する江沢民派への粛正運動だった!!

習近平にとって、自身の第三期続投だけでなく、どれだけ多くの直系幹部を昇進させることができるかも重要だとされています。

この勢いで、習近平派も反習派も互いに共食いし、中国共産党が一刻も早く滅び去りますことを心から祈ります。

○【暗殺の恐怖に怯える習近平】少なくとも14回命を狙われ、歴代指導者の中で記録を更新 異常な警備体制を敷き、恐怖心から腹痛や下痢に悩まされる

○【ジャック・マー失踪の顛末】中国当局を批判した直後、アリババの子会社アントの上場中止と罰金刑3050億円を命じられる

○江沢民の重要拠点の一つ「武漢」で、習近平による乗っ取りが進む

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