上海市長は5月29日、制限の緩和を発表し、市内のすべての企業に対して6月1日から全面的に操業・生産活動を再開するよう指示しましたが、一部の経営者らが翌日ネット上に公開した書簡で、「寝そべる!操業を再開するが生産は再開せず、第20回党大会を静観する」と抗議したことが明らかになりました。
○「寝そべる!」操業再開指示に上海経営者らが抗議 政治改革訴える
「寝そべり」は本来、中国の若者が中国共産党に対抗する非暴力・非協力なライフスタイルとされており、競争社会を忌避し、住宅購入などの高額消費、結婚・出産を諦めることを示しますが、今回の書簡の公開に関わった人は皆、中間層や富裕層の実業家でした。
書簡では、「私たち創業者や投資家は事業に成功し、上海市及び全国各地で数千億元の投資プロジェクトを抱えており、数百万人の従業員を雇用しているにもかかわらず、2カ月余りに及ぶ都市封鎖の間、何もできずにいた。本当に悲しい。上海市の現政府を見て、私たちは目覚めた。私たちはもう屠殺を待つ子羊になりたくない!」と訴えました。
また、「上海の外部環境は四面楚歌と言っても過言ではなく、内部では政府への信用が崩壊している。『封鎖解除』の日は、外資企業が撤退する日であり、中国企業が海外に逃げる日でもある。これから起きる大規模な企業の倒産・破産によって、国民の中国経済回復に対する最後の望みは完全に潰れるだろう」と伝え、政治体制の改革や私有財産の不可侵の保障を求めました。
さらに、防疫・封鎖期間中に違法行為を行い、職権を乱用した各レベルの政府幹部や職員を厳罰し、習近平を批判したという理由で実刑判決を受けた「任志強」などの実業家への名誉回復と経済補償を行い、すべての良心犯と政治犯を釈放するよう指導部に要求しました。
○中共の元エリートで北京のトランプ・任志強(レン・ジチャン)、習近平を批判したため懲役18年、罰金6470万円の実刑判決
米国の中国語メディア「希望之声」の評論によると、この書簡は党内の権力闘争が関係しており、「第20回党大会を静観する」というのは、江沢民らや第20回党大会を利用してクーデターを企んでという、上海の大物からの密かなシグナルかもしれないとのことです。
中国共産党は権力闘争によって自ら滅びの道を歩んでいます。
一刻も早く中国共産党が崩壊し、全ての悪人が厳正な裁きを受け、この世に真の幸せと平安が訪れますことを心からお祈りします。
○【中華人民共和国】地方都市の深刻な債務危機 崩壊の一途を辿る中国経済
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