【欧州委員会】加盟国に対し、中国企業『ファーウェイ』と『ZTE』の機器を通信ネットワークから排除するよう義務付けへ

【欧州委員会】加盟国に対し、中国企業『ファーウェイ』と『ZTE』の機器を通信ネットワークから排除するよう義務付けへ

欧州委員会が、中国企業のファーウェイとZTEの機器を通信ネットワークから段階的に排除するよう、加盟国に義務付ける方向で検討していることが分かりました。

関係者によると、欧州委員会は2020年、5Gを含むモバイル通信ネットワークで、ファーウェイなどの機器の使用を控えるよう加盟国に勧告していましたが、今回、欧州委員会のビルクネン上級副委員長が、この勧告を法的拘束力を持つ規則へ格上げする方針を示したとのことです。

欧州委員会は、モバイル通信だけでなく、光ファイバー網の整備が進む固定通信ネットワークでも中国製機器の使用を制限する方向で検討しているほか、EU域外でファーウェイ製品を含む事業が行われる際には、インフラ支援の資金を交付しない措置も検討しているとのことです。

現時点では、通信インフラの整備方針は各国政府の判断に委ねられていますが、安全保障の観点から独自の判断で中国企業の機器の排除を進めている国もあります。

今月13日には、ドイツのメルツ首相が安全保障上のリスクを理由に、将来整備される通信ネットワークにファーウェイを含む他国企業の機器を導入しない方針を示しました。

メルツ首相はベルリンで開かれたビジネス会議で、「可能な限り自国で製造した部品に置き換える方針を政府内で決定した。例えば第5世代(5G)ネットワークの構成部品などだ」「第6世代(6G)ネットワークには中国製の部品を一切使用しない」と述べています。

さらに、「われわれは、中国だけでなく、例えばアメリカや大手テクノロジー企業への依存を避けるために何ができるかを産業界と協議していく」とも語っています。

誰もが安心して利用できる通信環境が整備されていきますことを心から祈ります。

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