修学旅行の『京都離れ』が加速 物価高騰とオーバーツーリズムによる混雑の影響で

修学旅行の『京都離れ』が加速 物価高騰とオーバーツーリズムによる混雑の影響で

オーバーツーリズムや物価の高騰の影響で、修学旅行の候補地から「京都」を外す学校が増えていることが分かりました。

これまで京都は、自治体として修学旅行の誘致に積極的に取り組み、その結果、13年連続で「修学旅行先ランキング」で1位を獲得してきましたが、近年はオーバーツーリズムの影響が現地を訪れる学生たちにも及びはじめています。

南砂中学校(東京)の生徒たちは、6日に京都を訪れ、班ごとに分かれて市内を巡り、伏見稲荷大社へ向かおうと市営バスを待ちましたが、到着した車内はすでに満員で乗れず、次の便を待つことになりました。

生徒たちは混雑の中でも自分たちで立てたスケジュールをすべてこなし、「東京では味わえない神社の迫力を感じて、また来たいと思いました」と話していました。

一方で、学校側は宿泊費や食費、拝観料の高騰に悩まされており、開校以来続けてきた京都への修学旅行を取りやめ、来年度の行き先を長崎に変更することを決めたそうです。

日本修学旅行協会によると、修学旅行は大人数での予約となるため、行き先はおよそ2年前に決めるのが通例になっていますが、インバウンドの増加に伴い、京都を避ける動きは今後さらに広がっていくものとみられています。

こうした中、京都市も対策を進めており、来年3月以降に宿泊税を全国最高額となる1泊1万円に引き上げることを目指しています。

宿泊税の使い道としては、スーツケースを持たずに観光できる「手ぶら観光」の推進による混雑の緩和や、修学旅行の体験学習の費用支援などへの活用が予定されています。

子供たちが快適に学習できる環境が、全国各地で整備されますことを心から祈ります。

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