韓国の特別検察官、統一教会の韓鶴子に逮捕状を請求　トランプ大統領は信教の自由を侵す恐れがあると懸念を表明

韓国の特別検察官は18日、政治資金法違反などの容疑で、統一教会の韓鶴子総裁に対する逮捕状を裁判所に請求しました。

韓鶴子は教団の元幹部と共謀し、2022年4月から7月にかけて尹錫悦（ユン・ソンニョル）前大統領の妻へ高級なネックレスなどを贈り、統一教会の事業に便宜を図るよう依頼した疑いが持たれています。

さらに、ユン前大統領の最側近に対しても約1060万円相当を渡し、統一教会への支援を要請した疑いが持たれています。

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特別検察側は、これらの行為はいずれも教団の影響力を拡大させる目的だったとみていますが、韓鶴子は17日の事情聴取で容疑の多くを否認したとのことです。

特別検察官は、韓鶴子が証拠隠滅を図る恐れがあると判断し、政治資金法違反や請託禁止法違反などの容疑で逮捕状を請求しており、22日にソウル中央地裁で逮捕状を発付するかどうかを判断する令状審査が開かれる予定です。

こうした韓国政府や検察の動きに対し、アメリカのトランプ大統領は信教の自由を侵す恐れがあるとして懸念を表明しました。

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トランプ大統領は8月25日、李在明大統領との首脳会談に先立ち、「韓国の新政権が教会を対象に悪質な強制捜査を行ったと聞いた。米軍基地にも入って情報収集したというが、本当なら容認できない。後で大統領に確認する」と記者団に語り、SNSにも「韓国はまるで粛清か革命が起きているようだ。そんなところでビジネスはできない」と投稿していました。

【悲報】トランプさん、ガチの壺信者だったことが判明wwww pic.twitter.com/QhMUKI4SB8

— Orange Sunset -橙日没- (@Ootani_Acid) September 17, 2025

トランプ大統領は、2021年から22年にかけて、統一教会の関連団体「UPF」からビデオ出演による講演料として3回分、計250万ドル（当時の為替レートで約3億円）を受け取り、ペンス前副大統領も講演1回で55万ドル（約6000万円）の報酬を得ていたことが明らかになっています。

◯旧統一教会関連団体、トランプ氏出演に3億円　安倍氏「無償」なぜ？

また、米連邦議会のキングリッチ元下院議長は「韓国の新しい左翼政権は複数の宗教を攻撃し、マザー・ムーン（韓鶴子総裁）を破壊しようとする狂気じみた意図があるようだ」と非難しています。

キングリッチ元議長はトランプ大統領のメンターとも呼ばれ、アメリカ保守陣営の重鎮の一人とされています。

「狂った意図」　旧統一教会総裁の聴取巡りキングリッチ元米下院議長が李在明政権を批判

尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領夫人の金建希（キム・ゴンヒ）氏を巡る疑惑を捜査している特別検察官チームは17日、世界平和統一家庭連合…https://t.co/yvd6n26Mp0 pic.twitter.com/N9QCSu3mBv

— 朝鮮日報日本語版 (@chosunonline) September 19, 2025